驕り
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モジモジさせながら伺っている。
元よりマーサ似という事で美女なのだ…そんな可愛らしい仕草をすれば男共には効果抜群!(母親にしか見えてないリュカには無効)
「リュカ殿…もう許してあげましょうよ。ルビス様だって反省しておりますし、口添えのお約束は得たのですから…」
「そうだぜ旦那!あんまし女神様を苛めちゃ可哀想だ…それに旦那のお袋さんに似てるんだろ?親孝行だと思って許してやれって」
「そうですよリュカさん!美女を泣かすのは良くないって言ってたじゃないですか…もうルビス様泣きそうですよ」
「父さん…みんなもそう言っているんだし、僕もこの世界へ来た事を恨んでません…この辺で許してあげてくださいよ」
「あ゙…何だお前等………ふぅ…まぁいいか」
ちょっとだけ美女を前に脆くなる男共に苛ついたリュカだったが、ラングストン以外は己の彼女に折檻されるだろうと簡単に推測出来る女性陣の表情をみて、今は許してやる事に決めた様だ。
「あ、ありがとうリュカ…ありがとうございます皆さん!」
満面の笑みで謝意を述べるルビスの姿に、リュカ・ティミー以外がだらしない顔で見とれる。
祖母に似ているので皆程だらしなくはないが、頬を染め嬉しそうにするティミーもここに…
さて…
無理矢理勝手に召還事件も一応(一旦?)の終息を迎え、ルビスは近くで彼氏をジト目で睨んでいたアルルに、1つのお守りを手渡した。
「勇者アルル…これは『聖なる守り』です。これを『聖なる祠』へ持って行き、『太陽の石』と『雨雲の杖』と共に神官に見せれば、魔の島へ渡る為に必要なアイテム『虹の雫』へと換えてくれるでしょう」
「あ、ありがとうございます…これがあれば魔の島へ行く事が出来るのですね!?ありがとうございますルビス様!」
アルルは聖なる守りを握り締め、何度もルビスへ礼を言う。
「勇者アルルよ…礼には及びません。どうか大魔王ゾーマを倒し、世界に平和を取り戻してください…私の望みはそれだけです。貴女達なら出来ると信じております。どうか気を付けて………」
ルビスはそこまで言うと魔法力を高め、ルーラを唱えようと両手を翳す………が、
「おい、ちょっと待て!」
リュカが大声でルビスのルーラを止める…
まだ何かあるとでも………?
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