第7話 本当に有った怖い話?
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、剣道も真面目にやって居た。どちらも素早い動きが要求されるスポーツで、同時に優れた動体視力も要求される。それに、テニスは基本、横の動きが主やからな。
ただ、同じ日に、その山を登って居た登山者十数人が、その日、山で御亡くなりになった。
そして、次の年。
日付は八月十三日の真夜中過ぎ。
なにやら、妙に寝苦しくて、夜中に目覚めた俺は、身体が動かない事に気付いたんや。
え? 金縛りは心霊現象やないって?
当たり前や。その程度の事は知っています。
普通、金縛り言うのは、脳が目覚めていて、身体が眠っている時に起きる現象です。
そもそも、俺は、ちっちゃい頃から金縛りには度々遭遇して来たんや。その程度の事ぐらい知らない訳がないでしょう。
せやから、直ぐに金縛りから脱出する方法を実行したんですよね。
先ず、身体の力を抜いて、何処か一カ所でも良いから、身体の中で動くトコロを探す。まぁ、大抵は、手足の指ぐらいは動くモンですから。
で、そこを手始めにして、少しずつ動く個所を増やして行く。そうやって、身体を徐々に目覚めさせて行くのです。
せやけど、その夜に限っては、何故かその方法が巧く行かない。
仕方が無いので、もうひとつの方法の出番です。
同じように身体の力を抜いて、全身を弛緩させる。そして、一気に全身に力を入れる。
そうすると、何処か一カ所ぐらいは動くモノなのですが……。
せやけど、その方法も何故か上手くは行かない。
ずっと、何かに伸し掛かられたような感覚で、その内に、妙なヒトらしきモノの気配や、俺の部屋には存在しないはずの他人の息使いまで聞こえて来るような気までして来る。
その上、ずっと耳鳴りのようなモンは続いているし……。
もう、こうなったらパニックですよ。
延々とそんな事の繰り返しで、結局、その金縛りから解放されたのは、明け方近くになってから。
そして、翌年の八月十三日。
同じ事の繰り返し。
そして又、翌年の八月十三日。
同じ事の繰り返し。
流石に、去年は家で寝る事はなく、他所に出掛ける事で、妙な金縛りに悩まされる事は無くなりました。
果てさて。今年の夏は、一体、どうなるんやろうね。
「まぁ、このぐらい、世の中は、不思議な事に満ち溢れている、……と言う事かな。
確かに、探しても簡単に見つかるモンやない。せやけど、偶然出会うぐらいには存在しているものでも有る。
美人の姉ちゃんやってそう思うやろう?」
そうして、俺の季節外れの怪談話は終了した。
その不思議な美少女は、何も答える事は無かった。もっとも、俺の方も答えを求めている訳では有りません。
ただ、カラ元気だろうとなんであろうと、持って
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