第二幕その四
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
「どうしてだ。君は」
「青白い人」
もうエリックの声を聞いてはいなかった。恍惚とした顔でオランダ人の絵を見て呟いていた。
「貴方の救いは私。和私しかいないのよ」
「もう駄目だ」
エリックは絶望に耐えられずに遂にその場を去ろうとしだした。
「僕には」
「その時はもうすぐ」
ゼンタは彼には目もくれず呟き続ける。
「もうすぐだから」
「そうか、ならいい」
エリックもここに来て遂に諦めた。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ