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ヴァレンタインから一週間
第6話  謎の美少女登場?
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 一応、最初に話した内容との間に矛盾点のない答えを返す俺。それに、この内容は完全にウソと言う訳では有りません。ただ、言葉が足りないだけですから。

 そう考えてから、俺の目の前で胸の前で腕を組み、不満げな顔で俺を睨み付ける美少女を見上げる俺。
 しかし、何故に俺が、この娘に睨み付けられなければならないのでしょうかね。

「それで、何か御用ですか?」

 一応、一般人のフリを続けながらそう問い掛ける俺。但し、本当に不思議なのは俺と言う存在そのもの。人間びっくり箱ですからね、俺と言う人……存在は。
 見た目に関しては……。あ、いや。今は、左目が普通とは違い過ぎる色に染まっていましたか。

「せっかく、不思議な事件が始まったと思ったのに」

 それまでと違い、少し陰気に染まった雰囲気で、そう言う少女。それまでのハイテンション振りから考えると、かなりの落ち込みのように感じる。
 う〜む。これは、流石に少し悪い事をしたような気もしますが……。
 しかし、正直に不思議な事件が進行中だと言う訳にも行かない相手らしいですから。

「何をしょうもない事を言って居るんですかね、この()は。不思議な事なら、既に起きて居ますよ」

 俺の、先ほどの思考を完全に否定するようなその台詞。その瞬間、長門から、かなり否定的な気が【念話】を通じて届けられる。
 ……確かに、昨夜出会ったばかりの相手ですから、簡単に俺の事を信用出来るとは思いませんが、それでも、約束を簡単に反故に出来るような人間でもないのですが。

 そのぐらいの事は信用してくれても良いとは思いますけどね。

「少なくとも俺は、図書館のような静かな場所で、妙にハイテンションな美少女に絡まれていますからね」

 そのような、気分的には少しへこんだ状態をオクビに出す事もなく、平然とした様子で言葉を続ける俺。
 それに、普通に考えると現在は少し妙な状況と成っているのは事実ですから。
 どう考えても、この目の前の少女の声のレベルで会話を続けていたら、普通は司書がすっ飛んで来て、最悪、図書館から追い出される事に成るはずなのです。
 しかし、現状、そのような事はなし。

 更に、俺と、この少女の周囲には人影はなし。
 しかし、俺の感知能力に間違いが無ければ、人払いの結界が施されている訳でも無ければ、音声結界が有る訳でもない通常の空間。
 但し、それでも尚、俺と、そして、この目の前の少女には、ある種の興味や、観察する、と言った雰囲気の視線が注がれている状況。

 正直に言うと、俺に取ってこの図書館内の一角は、非常に鬱陶しい空間と成っています。

 何と言うか、この少女が実はとある国の王族で、影から彼女を護衛しているSPたちが、彼女の周囲に近寄って来る人間を排除して
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