第6話 謎の美少女登場?
[6/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
その妙にハイテンションな美少女の音量が更に上がった。
確かに、急に発見された彗星ならば俺が知って居る訳は有りません。まして、そんな昨日、急に発見された巨大なサイズの彗星の地球最接近が、一週間後などと言う事が現実には有り得るとは思えません。
つまり、これ……この新しい彗星発見の報は、既に何らかの神霊的な事件だと言う事の可能性が高いでしょうね。
その瞬間、
【その少女に、事件の発生を教えないで欲しい】
急に、長門からの【念話】が繋げられる。
しかし、その内容は意味不明。確かに、一般人を無暗に危険な事が判っている事件に巻き込む事は有り得ないのですが……。それでも、この目の前の少女に教えないで、と言い切ったと言う事は、その事について、何か事情が有ると言う事なのでしょうか。
【了解。適当に誤魔化したら良いんやな】
俺の問い掛けに、首肯いたような【念話】に成って居ない気のような物を返して来る長門。しかし、かなり、器用なマネが出来るのは間違い有りません。
「急に発見された彗星! これはきっと、新しい不思議の始まりに違いないわ。
そして……」
俺を見下ろすその美少女が、ビシッと擬音を発しそうな勢いで俺を指差す。そして、
「妙な伝承を調べている、怪しいオッド・アイの少年!」
……と、非常に失礼極まりない台詞を続けるその美少女。
確かに、俺は怪しいし、オッド・アイですし、更に少年には間違い有りませんよ。
まして、今、起こりつつ有る事件は、例え羅?星が関わって居なくても、土地神が封じられている事から考えても、普通ではない、かなり不思議な事件で有るのも間違いないでしょう。
それに、式神使いで龍種と言う、かなりマイノリティに分類される人間が、魂の発生した人工生命体の目の前に放り出されると言う異常事態も既に起きています。
それでも、この反応は……。
「おいおい。なんぼ何でも、初見の相手を捕まえて、いきなり怪しいオッド・アイの少年はないでしょうが。妖しいオッド・アイの美少年やったら、速攻返事していたかも知れへんけどな」
取り敢えず、イタイ子から、残念な子のフリをして、この妙な少女からの逃走を図る俺。
しかし……。
「そんな事よりも、何でそんな事を調べていたのか、理由を話しなさい!」
しかし、彼女は相変わらずの上から目線で、その上、命令口調で言って来る、性格的に非常に残念な美少女。
う〜む。何と言うか、コイツは、少なくとも人の話を聞くような人間でない事だけは判りました。
「理由は、俺が知らない不思議な事が何かないか、……と思って、調べていただけやで。
それが、何か問題でも有ると言うのですか?」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ