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さまよえるオランダ人
第二幕その六
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お父様」
「外に出よう」
 こう二人に提案するのだった。
「外では皆待っているぞ」
「皆が」
「そうだ」
 今度はゼンタに対して答えた。
「我々が帰って来た御祝いだ。是非楽しもう」
「そうね」
「わかりました」
 二人はその言葉に頷く。ゼンタは笑顔で、オランダ人は蒼ざめた顔で。二人は正反対な顔でそれぞれ頷いて応えるのだった。
「二人の御祝いでもある」
 ダーラントは満面の笑顔だった。
「じゃあ行くか」
「わかったわ、お父様」
「救済に」
 二人は部屋を出てそのまま外に向かう。外に向かい部屋には誰もいなくなった。ただオランダ人の肖像画が闇の中に浮かんでいるだけだった。

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