地獄の長虫と新たな仲間
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けがねぇ」
「御託はいい。さっさとかかってこい」
目の前の四人を斬ることができれば、それでいい。体にたたき込んでやる。実力差というやつを
「はぁぁぁぁぁぁ!」
俺の挑発にしびれを切らしたのか両手槌を持った男と片手剣を持った男が突っ込んでくる。その後ろを追随するのは両手槍の女。さらにうしろから、メイジの男と少女が詠唱に入る。一応俺は自分の現在のステータスを確認する。HPは残り五割、MPはMAX、左手の片手剣の耐久度は残り一割、<<フルンティング>>はMAXだ
距離は多少あるし、一応回復魔法を発動する。一番低位だけど。するとHPが一割回復した
「まあ、十分だな」
そう言って、俺は右手の中の<<フルンティング>>を軽く一振り。重さはちょうどいい。思わず微笑んでしまった
「ニヤニヤしてんじゃねぇよ!!」
片手剣による上方からの叩きつけ。……トリッキーな戦いとすばやそが特徴なのに上からしたにただ振り下ろすだけの攻撃はナンセンスだ。とりあえず、並んで走ってきた両手槌のやつとは逆に潜り込む。後ろから走り込んできた両手槍のやつは斜め後ろに下がって回避する。的が小さい相手には一人ずつ攻撃した方がいいってのを知らないのか?
「はっ!!」
バランスを崩した両手槍の女を先ずは<<フルンティング>>で斬る。ついで、両手槌のやつも左手の剣で斬る。二人のHPは瞬時に0に。残った片手剣のやつは驚愕したような表情にシフト。向こうにいたリーダーも驚きのあまり魔法の詠唱を失敗。少女は驚愕しながらも魔法を完成させ、火矢を放ってくる。おそらく単体誘導型であろう火矢は当然俺を狙ったものだ。俺は残った片手剣の男を蹴り上げ、火矢と俺の間に配置する。片手剣の男は当然襲われた火矢に振り向こうとするが、当然無視すらわけもなく<<フルンティング>>で容赦なくたたき斬る
俺はそのまま、メイジ組の元に歩いていく。二人とも戦意が喪失したのか、呪文を詠唱する様子がない
「さて……」
俺がそう呟くと男はビクッとし少女は目を閉じる
「な、何でもやる!何でもやるから、見逃してくれ!」
何をするかと思えば命乞いだった。ちょうどいい
「なら、彼女を解放してやれ」
「えっ……」
少女は驚いて閉じていた目を見開く
「どうして……?」
「まあ、勝者の気まぐれってやつかな」
「わ、わかった!わかったから見逃してくれ!」
「ちなみに、彼女をちゃんと解放しないと現実からもバーチャルからも追い詰めるからな」
そう俺が言うと男はいきなり顔を嫌悪感に満ちたように変えた
「ちなみに、言質は取ったから」
俺は<<ヨルムンガルド>>のドロップ品の一つである録音テープを取り出した
「……くそっ」
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