地獄の長虫と新たな仲間
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当たらない上に自身にダメージがくるためかなり怒っている。まあ、HPが減ってきたからなんだが……
<<ヨルムンガルド>>のHPが三割を切った瞬間、俺は動いた。全力で地面を蹴り翅をはためかせ加速。そのまま、俺に噛み付こうとした<<ヨルムンガルド>>の額に全力で叩きつける。今度は弾かれず額を貫通。<<ヨルムンガルド>>は悲鳴を上げ、HPを0にし体をわずかにくねらせた後、砕け散ろうとした。その時俺は見た。上空から多数の火矢が降ってくるのを
「くっ……」
俺はそれが当たらない位置へと退避する。もちろんHPが0になっていた<<ヨルムンガルド>>は火矢に関係なく爆散する。すると俺の後ろから歓声が上がった。俺が後ろを見るとサラマンダーの五人組がこちらに走ってくるところだった
「いやー、さすがリーダー。<<ヨルムンガルド>>を火矢でとどめ!お手柄でしたね」
「そうだろ?さて、そこのインプ。倒したのは俺なんだからドロップ品はもちろん全部もらっていいよな?あんたは自分の命を俺たちに守ってもらったっていう恩があるんだからよ」
……驚き呆れて言葉も出ない。頭に蛆が湧いてるんじゃないだろうか
「……彼は一人で<<ヨルムンガルド>>を倒してた……」
「黙ってなさいよ!あなたの借金、取り立てるわよ!」
「……」
その少女は"ごめんなさい"といった感じで頭を下げた。それ以外の男三人と女一人は<<ヨルムンガルド>>のドロップ品であるレアアイテムが欲しいようだ。俺は<<ヨルムンガルド>>のドロップ品を一瞥する。その中には片手剣である<<フルンティング>>という名の剣があった。おそらく古代級武器だろう
「ほら、早く渡しなさいよ!盗もうとは思わないことね。この人数から逃げられるわけないんだから!」
ちなみに今しゃべっている女の武器は両手槍。男三人はそれぞれ片手剣、両手槌、杖だ。リーダーと呼ばれていたのは杖持ち。まあ、メイジだろうな。最後の少女も杖。彼女もメイジだろうな
「あなたたちが攻撃する前に終わっていましたが……」
とりあえず、丁寧に言ってみる。キレかけだが
「つべこべ言わずに渡しなさい!」
ブチッと人間には必ずある切れてはいけないものが切れたような音がした。俗に言う堪忍袋の尾だ
「いいだろう……」
俺は<<ヨルムンガルド>>のドロップアイテムである<<フルンティング>>を実体化させ腰に吊る。そして、剣を抜いた
「その薄汚い根性に裁きをくれてやる」
今回は手加減を一切しない。二本の剣を装備し、膨大な殺気を放つ俺。もちろん、ゲームなので伝わるわけはないが
「やるというのか?バカだな。俺たちはサラマンダーでは結構上の方のパーティーだ。しかも俺たちは五人、お前は一人。負けるわ
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