それはおバカな始まりなの。(Byなのは)
[1/2]
前書き [1]次 最後 [2]次話
バカテスト 化学
問 以下の問いに答えなさい。
『調理の為火に掛ける鍋を製作する際、重量が軽いのでマグネシウムを材料に選んだのだが、調理を始めると問題が発生した。この時の問題点と、マグネシウムの代わりに用いるべき金属合金の例を一つ挙げなさい』
姫路瑞希、フェイト・T・ハラオウンの答え
『問題点……マグネシウムは炎にかけると激しく酸素と反応して危険であるという点。
合金の例……ジュラルミン』
教師のコメント
正解です。合金なので『鉄』では駄目という引っ掛け問題なのですが、二人は引っかかりませんでしたね。
土屋康太の答え
『問題点……ガス代を払っていなかったこと』
教師のコメント
そこは問題じゃありません。
高町なのはの答え
『問題点……鍋を自作したこと。(鍋は普通ニ○リとかの家具屋さんで買うべきです)』
教師のコメント
そこも問題じゃありません。
吉井明久の答え
『合金の例……未来合金(←すごく強い)』
教師のコメント
すごく強いと言われても。
☆
私達がこの文月学園に入学して、二度目の春が訪れました。
校舎へと続く坂道には、新入生を迎える桜が咲き誇っています。そんな桜に私、高町なのはは一瞬目を奪われます。
そしてこんなことをしてる場合じゃないと思い出し、私は全力疾走で坂道を駆け上がります。
「高町、遅刻だぞ」
玄関までたどり着くと、そこには筋骨隆々という言葉が似合う男性がいました。
「おはようございます、西村先生」
「ああ、おはよう。それはそうと、他に何か言うことはないのか?」
そんな西村先生の言葉に、私は「え?」となります。あぁ、そういえばそうだった。
「今日も逞しい筋肉ですね?」
「お前は遅刻の謝罪より、俺の筋肉の逞しさのほうが重要なのか?」
あ、そっちでした……。おしい、ケアレスミスなの。
「でも先生。私はそんなに遅刻はしませんよ?」
むしろ遅刻する方が珍しいです。
「遅刻はな……。それはそうと、受け取れ」
そう言うと、西村先生は持っている箱から封筒を一つ取り出しました。その封筒には『高町なのは』、つまり私の名前が書かれていました。
「あ〜……高町」
「はい?」
封筒を開けようとしたら西村先生が声を掛けてきます。何でしょう?
「俺は去年のお前を見てきて、もしかしたら高町はいい奴だが馬鹿なんじゃないか?と言う疑いをもっていたんだ」
「それは大変な思い違いです。私、結構頑張ったんですよ?」
振り分け試験も、
前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ