第二幕その二
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ている人間に幻や望みを述べるというの?」
「私の言うことを聞いて下さい」
アダルジーザはまだ言う。
「そうしてあの方と共に」
「それが貴女が」
「いえ、それは私ではありません」
アダルジーザはなおもノルマに声をかけるのであった。
「ですからどうぞ」
「貴女はいいのね」
「あの方に相応しいのは貴女だけです」
身を引くというのだった。
「ですから」
「それで私は」
「あの方と一緒になれるのです」
今またノルマの心に囁いた。これまでになく優しい声で。
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