第四話「オシオキ」 ※
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三回も精を放出した。気を失ってもエリカを犯し続けたため、快感で目が覚め、再び快感で意識を失い、これを延々と繰り返した。
今もベッドの上で気を失っているエリカは時折ビクンビクンと身体を細かく震わせて、未だ快楽の海に沈みこんでいる。背中を撫でるだけで軽くイッてしまう次第だ。少しやり過ぎた。が、後悔はしていない。
ベッドのシーツは情交の名残で愛液と精液、唾液、汗、涙によりぐちゃぐちゃ。臭いも充満しているため、部屋一帯の空気を換気する。
どうも俺は独占欲や執着心が強く、自分の女が他の男と仲良くしているのを見るのは我慢がならない。器量が小さいだとか、妻たちを陣容出来ないのかと思うだろう。
別に俺の嫁たちや恋人たちが他の男と関係を持つなど考えてはいない。あいつらは等しく俺に愛と信頼を捧げてくれているし、俺も信頼して変わらぬ愛を注いでいる。けれど、やはり俺以外の男と仲良くしているところを見るのは面白くない。嫌なものは嫌だ!
まあ、だからといって俺以外の男とは一切言葉を交わすななど、非現実的なことは流石の俺も言わないが。力にものをいわせれば可能だが、それは何か違う気がするしな。
「ん……そうれん……」
幸せそうに顔を緩ませているエリカの髪を梳く。今回は俺のペースで抱いてしまったから、次は優しくしてやるか。ふやけるまで愛を囁きながらポリネシアンセックスに勤しむのも一興かもしれんな。
『浄化の炎』で後始末をして、眠るエリカに掛布団を掛ける。備え付きの冷蔵庫から缶コーヒーを取り出し、ソファーに座りながらブルタブを開けた。
「エリカは今日一日、ダウンかもしれないな」
いけしゃあしゃあとコーヒーを呷る。
――エリカが起きたら、抱き起してキスを浴びせながら一日中イチャイチャするか。デートは日本でだな。
エリカが起きるまで、見晴らしの良い最上階からローマの街並みを見下ろしながら、そんなことを考える俺であった。
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