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失われし記憶、追憶の日々【ロザリオとバンパイア編】
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第六話「兄は死地より蘇る」
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の光〉」
魔方陣から放たれた光球は一直線にアルカードの元に向かう。その速度は決して速いと言えないが、威力に関してはその限りではない。その証拠に――、
アルカードに命中した途端に光球が膨れ上がり、彼の者の全身を包む。光が消えた後には、そこには何も残っていなかった。
「滅系統の最上級魔術だ。こいつを食らって平気な奴はいないよ」
アルカードが居たであろう空間を一瞥し、踵を返す。お袋たちはもはや開いた口が塞がらないといった様子だった。というか、亞愛のあんな顔を見るのは初めてではないだろうか?
「せ、千夜、あなた……」
「見ていた通りだ。終わったよ」
そんなお袋たちに微笑んだ俺は館を見つめる。あの豪邸は見る影もなく瓦礫の山と化していた。
「見事にまあ崩れてしまって……」
溜め息をついた俺は『力』を発動させる。朱染の財なら建て直すのも容易だろうが、それだと数カ月はかかるだろうからな。
「逆巻け――バックフロスト」
俺の言葉に呼応し、瓦礫がひとりでに積み上げられていく。時間逆行の魔術は館を瞬く間に崩壊する以前の姿に戻した。性格には、亞愛との死闘がある前の時間まで。
「これでよしと。さ、帰ろうか。我が家に」
「え、ええ……」
驚きを通り越して呆れた様子で館を見上げていたお袋が俺の言葉に頷く。気絶した萌香を背負い、俺たちは家へと足を向けた。
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