13.学園祭
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せて」
その瞬間、地面が光り出し、それと同時に俺の綾瀬の胸のあたりが光を放ち出す。
「これって、まさか!?」
「お願い、カイ。私を使って」
俺は頷き、綾瀬の胸の光に手を突っ込む。
引き出されたヴォイドは.......エアスケーター
そのヴォイドは綾瀬の足に装着された。
「私.....自分の足で立ってる」
「それが綾瀬のヴォイド。行って来い、綾瀬!!」
「うん!」
綾瀬はそう大きく頷き、自分の足で駆け出して行った。
広場で暴れていたハンヴィーは綾瀬が一人で撃退した。
「これ、俺、来る必要あった」
「あるよ、王様!さぁ、王様。私を使って壊れるくらいメチャクチャに!」
シオンから取り出されたのは......静止銃。
『何なんだよ、お前ら!!』
反暴走状態のエンドレイブがこちらに向かってくる。
「行くぞ、綾瀬、集!!」
「うん」
「行くわよ!」
綾瀬が飛び出しエンドレイブそれを狙う。
だが、綾瀬はそれを空中に飛び避ける。
「カイ、シュウ!!!」
「了解!!!いっけぇぇ!!」
静止銃でエンドレイブを撃つ。
「今だ、集!!」
「うぉぉぉおぉっ!!」
集がいのりヴォイドを持ち、エンドレイブを切り裂く。
こうして、危機は去った。
ステージの上ではいのりとシオンが歌っている。
その歌声は聞くものすべてを虜にするような歌声だ。
「久々に自分の足で全力疾走したわ、気持ちよかった」
「そうか、俺もちょっとふっきれた。難しく考えすぎただけかもしれない」
「ガイのことはまだ割り切れないけどそれでも少しずつ考えて行こうと思う。私に何が出来るかを」
「俺もかな」
「ありがとう、カイ」
綾瀬は笑顔で俺にそう言う。
歌が終わり拍手と歓声が鳴り響く中、颯太の声が響く。
「みんな、テレビが映るようになったって」
少しの歓声の後、その声はピタリと止んだ。
『その調査の結果.....環状七号線より内側には重度のキャンサー化患者以外に生存者は確認されず臨時政府とGHQは救助活動を打ち切り今後十年に渡り完全封鎖することで同意しました』
どういうことだ。
あいつがなぜ!?
『我々は国際社会の懸念を払拭すべくアポカリプスウイルス撲滅に尽力する所存です。再生のために浄化。それこそがこの度、日本国臨時政府の大統領に就任したこの私の責務と信じます』
「何なんだよこれって」
「ふざけんじゃねぇぞ、ダァトォォ!!!」
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