暁 〜小説投稿サイト〜
FAIRY TAIL 星と影と……(凍結)
ララバイ編
EP.11 黒き閃光
[8/8]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
れは!?」
 
 ギルドマスターたちがこれを不審に思って、マカロフの視線の先を見てみると……
 
「定例会の会場が……粉々になっとるー!!?」
「ははっ! これまた見事にぶっ壊したなぁ、ワタル!」
「笑い事じゃないぞ、ナツ。しかし……やり過ぎたな、これは……」
 
 最後に倒れた呪歌が会場を押し潰して辺りを瓦礫の山と化し、山も幾つか消えていた。
 マスターたちは唖然として言葉もない様子だったが、ナツは快活に笑い、ワタルはアチャー、と頭を抱えた。
 
「妖精の尻尾の魔導士を捕まえろー!!」
「よーし、任せろ!」
「お前も捕まる側だぞ、ナツ……って、言ってる場合じゃない、逃げるぞ!!」
「やり過ぎだぞ、ワタル! ……申し訳ありません、マスター」
「いーのいーの、どうせもう呼ばれないじゃろ?」
 
 そう言うと、妖精の尻尾の魔導士たちは、ギルドマスターたちから逃げ出した。
 
 
「……どうだい、期待の新人。妖精の尻尾……楽しめそうか?」
「……やり過ぎなところは否めないけど……」
 
 ワタルの走りながらの問いに、ルーシィは少し複雑そうな顔をしたが……すぐに笑って答えた。
 
「……うまくやっていけそうです!!」
「そりゃよかった……何だよ、エルザ?」
「……フン、何でもない!」
「えー……」
「あははは!」
「ハァ……」
 
 ワタルも安心して笑って返すと、エルザが不機嫌そうに睨んできた。
 聞いてもそっぽを向いたエルザに対し、ワタルは首を捻り、ルーシィは可笑しそうに、ナツは何の事か分からないようだが笑って、他の者はやれやれ、とでも言う風に首を振った。
 
「ったく、なんだってんだよ……」
 
 平和なやり取りに、さっきまで悪魔と戦っていたんだがなぁ……、と軽く悪態をついたワタルだったが……その顔は笑っていた。
 

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ