第四章
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「来週の水曜に黒ミサっていうけれど」
「何をするのかしらね」
「それよね。赤ちゃんを生贄とかはないみたいだけれど」
「具体的にはどんなのかしら」
「やっぱりあれ?エロス系?」
魔術とエロスは関係が深い、繪里子は関連の本を読んできてそのことがわかってきたので麻美にもこう言った。
「そっちかしら」
「その可能性高いわよね。部長さんだってね」
「そうした雰囲気醸し出してるからね」
「元々ね」
二人でその智秋を見る、相変わらず妖艶である。
その妖艶さを見てそして話すのだった。
「何か目だけで男の子篭絡しそうだし」
「それだとよね」
「二人も参加してね」
智秋は二人にその笑みを向けて言ってきた。
「是非ね」
「はい、水曜ですね」
「その日は」
「吹奏楽の方もあるけれど」
それでもだというのだ。
「出来たらこっちに参加してね」
「わかりました。それじゃあ」
「楽しみにしています」
「用意は私の方でやっておくから」
それは手伝わなくていいというのだ。
「それと三年の娘達でね」
「じゃあ智秋頑張ろうね、そっちも」
「今回も楽しくやる為にね」
三年の先輩達は同学年だけあって智秋とはタメ口だ。智秋も彼女達には友人としての笑顔を向けて応える。
「ええ、お願いね」
「ううん、水曜何があるか」
「それが問題よね」
二人は流石に犯罪めいたことはないと思いながらも何が行われるか期待すると共に不安になった、そうしてだった。
二人は水曜に何が行われるのか、そのことの話もした。
「遂にその黒ミサだけれど」
「何があるかよね」
「麻美ちゃん何だと思う?」
「ううん、そう言われてもね」
二人は今駅前の喫茶店で紅茶を飲みながら話をしている、スカイブルーの色彩の奇麗な店である。
その店の中で白いカップの中の紅の校舎を飲みながら繪里子は麻美に対して考える顔でこう言ったのだった。
「私はあれだと思うのよ」
「あれって?」
「ハロウィンみたいな感じのパーティーじゃないかなってね」
そういったものではないかというのだ。
「そう思うけれど」
「ハロウィンね」
「そんな感じじゃないかしら」
「まあハロウィン自体がそうしたお祭りだしね」
麻美も繪里子のその考えに乗って言う。
「そうかも知れないわね」
「麻美ちゃんは何だと思うの?」
「何かしらね。誰かに呪いをかけるとかじゃないみたいだし」
「部長そういう人じゃからね」
「皆ね。あっさりとした人達ばかりだから」
呪いの様な暗いものとは無縁だというのだ。
「ないわよね」
「そうよね。呪いとかじゃないわよね」
「騒ぐとか?儀式して」
「儀式もお祭りだから」
「そう、それじゃないかしら」
ハロウィンめいたものとは少し趣が違
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