交渉と交渉
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をおとりにするんじゃないのか?」
「わかったわ」
「え、え……俺の意見は無視?」
「じゃあ、行くぞ。ユイ、サーチよろしくな」
「はい!」
「もういいよ……」
「……間に合わなかったね」
俺たちに出せる最高の速度で会場に向かったが、すでにサラマンダー軍は到着していた。今から警告したのでは絶対に間にあわない
「ありがとう、リン君、キリト君。ここまででいいよ。キミたちは世界樹に行って……短い間だったけど、楽しかった」
リーファは笑顔でそう言ったがキリトが止める。不敵に笑いながら
「ここで逃げ出すのは性分じゃないんでね」
そういうとキリトはサラマンダーとシルフとケットシーの間に向かって飛び出して行った
「ちょ……ちょっとぉ!!なによそれ!!」
どうやら感傷的になりながら言ったセリフらしく、それを台無しにされたためかるく涙目だった
「あきらめろ。キリトはああいうやつだ」
がくっと肩を落とすリーファ。あちらではキリトが間に入ることに成功し、大きく息を吸い込んで叫んだ
「双方、剣を引け!!」
「やかましい!!」
鋭角ダイブに入っていた俺はキリトに蹴りを決めた。キリトは、十メートルぐらい吹っ飛び、地面を転がった
「……なかなか刺激的な登場の仕方だな」
「あいつが叫んだのが悪い」
ふっと笑ったサラマンダーはまわりのサラマンダーとは装備のグレードがかなり上だろう。得物は大剣。それを背中に吊っている。何より他のサラマンダーと違うのは圧倒的なプレッシャー。久しくなかった強敵との対峙。俺は自分でも無意識のうちに唇を舐めた
「インプ……それにスプリガンか。こんなところで何をしている。どちらにせよ殺すには変わりないが、その度胸に免じて話だけは聞いてやろう」
「俺はリン。そっちに転がってるのはキリト。友達にお願いされたんだ。サラマンダーを止めて欲しいってな。それ以上でもそれ以下でもない」
「ふっ、そうか……ならば剣で示して見せろ。俺の名前はユージーンだ。俺にデュエルで勝てたならそちらの要求を認めよう」
ユージーンはそう言って背中の剣を抜く
「リン君!無理だよ……サラマンダーのユージーンっていったらALO最強のプレイヤーって言われてるんだよ!」
「心配するな。俺は負けないよ。約束があるからな」
俺も腰から剣を音高く抜く
「さて、久しぶりに本気で行くかな……」
「リン!まさかお前……」
「そのまさかさ。キリト!お前の剣を貸せ!」
「ふう……わかったよ」
キリトは自身の剣を背から抜くとこっちに投げる。回転しながら飛んでくる剣の柄をつかみ自分の前に……ユージーンに剣先を向ける。自
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