第一章
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た。そして出て来たのは胸が大きく黒髪を波立たせたやけにあだっぽい三年の人だった。
その人が魔術部の部長だった、名前はというと。
「黒部智秋よ」
「黒部さんっていいますと」
「確か」
「ええ、合唱部と掛け持ちよ」
そちらのソリストとして有名だ、抜群の歌唱力で知られている。
「そっちじゃ部長じゃないけれどね」
「魔術部だと、ですか」
「部長なんですね」
「そうなのよ」
大きな口で楽しげに話す、二年の二人と同じ制服の筈だが胸は大きく色気が全く違っていた、二十代の色気だった。
その智秋が二人を見ていう。
「村井繪里子さんね」
「はい」
繪里子はその大きな目で話す。茶色のショートヘアにアーモンド形の大きな吊り目である。口元は悪戯っぽい笑みになっている、肌は白く小柄だ。
「左藤麻美さん」
「はい」
麻美の目は細く切れ長だ、黒髪を長く伸ばしており口はやや大きい。背は繪里子より三センチ程大きいが胸が全くない、尚繪里子の胸は麻美よりましという程度だ。
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