ララバイ編
EP.10 X784年、物語の始まり
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士の一人(一匹?)だ。口癖は『あい!』。
「仲が良さそうで何よりだ。ところで、仕事先で妙な噂を耳にしてな……。本来ならマスターかワタルと相談するところなのだが……迅速な解決が必要であると判断した。そこでだ……二人の力を借りたい。いいな?」
「はい!?」
「え!?」
「あのエルザが……」「ワタル以外の奴を誘った!?」「何事なんだ、一体……」「俺が知るか」……
ルーシィには、ギルドのざわめきよりも気になった事があった。
「あの、ミラさん……皆やあのエルザさんって人が言ってる“ワタル”って誰なんですか?」
「そうね……まず、エルザはナツやグレイに恐れられてるのは分かる?」
「は、はい……なんとか」
「ワタルはね、そのエルザよりも強い、“ストッパー”って呼ばれてる、このギルドの最強候補の一人よ」
「最強!?」
普段は温厚なんだけど……怒ると、ね……、と言ったミラジェーンに、ルーシィの心境は、
――ナツが怖がるエルザさんよりさらに強いってどんな人なのよ!?
と、会ってみたいような気持ちが半分、でも怖いような気持ちが半分ずつだった。
「出発は明日の朝だ。準備をしておけ」
「いや、まだ行くとは……」
「……いいな?」
「「あいさー!」」
「よろしい。詳しくは移動中に話す」
エルザの鋭い眼光に、なす術も無く無条件降伏をしたナツとグレイであった……。
「エルザとナツとグレイ……そういえば、考えた事無かったけど……妖精の尻尾の最強チームかもしれないわね……。でも……」
「……でも?」
ミラジェーンの言葉に、再び戦慄するルーシィだったが……
「絶対纏まりそうにないから……ルーシィ、ついてって仲をとりもってくれる?」
「ええーっ、あたしー!?」
何故かこのチームに付き合う事になってしまった……。
= = =
翌日、クローバーの定例会会場。
今回の定例会は、二日に渡って行われる。一日目に定期報告を行い、二日目の今日は……
「マカロフちゃん、あなたのトコの魔導士ちゃんたちはホントに元気がいいわぁ〜」
「ぎゃ〜っはっはっは! そうじゃろう、そうじゃろう!!」
「元気があるのはいいがな……評議員の連中は『いつか妖精の尻尾の連中が町一つ潰すんじゃないか』って危惧してるみたいだぞ?」
……昼間から飲み会と化していた。
しかも、青い天馬のマスターボブと、四つ首の番犬のマスターゴールドマインも交えてだ。
――ホントにいいのかね、こんな感じで……。情報交換にはなってるみたいだけど……
マカロフの付き添いとして、この場にいるワタルは
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