第六章
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しょうか」
「この前までは生気のない感じだったがね」
「生きることだけを考えていたせいでしょうか」
「そうだろうな。だが今は違うな」
「はい、戦うからには」
それならと言うのだった。
「誇りを以て戦います」
「それが卿を立たせているのなら忘れるな」
「そうさせてもらいます」
ルードは微笑んで司令に返した、そのうえで今日も出撃するのだった。
リヒトホーフェンの名前は今も残っている、誇り高きエースとして歴史にその名を残している。そしてそれと共に彼の誇りのことも知られている、それは決して軽いものではなくレッドバロンというと伝説とさえなっている程だ。
ルードも彼とのことを終生話し続けた、語るその目は輝き続けていたという、誇りで。
レッドバロン 完
2012・12・31
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