第二章
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ただ。何だ?」
「そういう人もいるんですね」
ルードの言葉はしみじみとしたものになっていた。
「英雄になれる人が」
「そうだな、いるな」
「はい、俺はとてもなれませんでしたけれど」
生きるだけで精一杯の人間もいればだ。
「英雄は本当にいますね」
「ドイツを救う英雄だな。それで聞いた話だが」
「はい、どうかしたんですか?」
「今度そのリヒトホーフェンの部隊と共同作戦だ」
それが行われるというのだ。
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