決意と協力者
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に剣を当てるなどといった芸当は出きるはずもない。
「ちっあの馬鹿!」
野武士の男も駆け出す。
予想通り、突進した男はソードスキルをモンスターにあてることが出来ずに、ソードスキルの硬直で動けなくなる。
そこにフレイジーボアが突っ込……む前に野武士が間に合いフレイジーボアのHPを0にする。
「た、助かったよ。
リーダー」
「気にすんな
ここのモンスターはスキル一発で軽く沈むから落ち着いていけ」
なんていい関係なんだろうか。
出来ないことを皆で補いながら目的を達成する。
俺は男友達が出来たらああいった友情と言うのを持ってみたいと思ったことがある。
パチパチパチパチ
周りで狩っていた人たちからも見事なまでの野武士のフォローを見て拍手が巻き起こる。
「いやーどーもどーも」
この言葉がなかったら完璧だったんだがな。
でもこの言葉を言った後もまったく嫌味というものを感じない。
むしろ、この周りの人たちにちょっとした笑いすら与えてしまった。
HPが0になったら死亡するこのデスゲームの中で、明るく振る舞うことなんて並大抵の事ではないだろう。
それに始まって二日目だ。
この暗い空気が漂う一筋の明るい希望と言ったものだろうか。
この野武士ならば皆を確実に正しい方向に導いてくれるに違いない。
「すみません」
「ん?お嬢ちゃんどうかしたか?」
俺は野武士に声をかける。
やっぱり…俺は嬢ちゃんに見えるか…まぁ活用させてもらうか…
そういや、着替えるものもなかったし昨日のワンピースのままなんだな俺。
性別は男になったが、服ってどうなるんだ?
「あの、私のリアルの友達のβテスターの人からこのゲームのこと聞いてて、
クエストとかモンスターの情報とかを書いた本を貰っているんですけど…
広めるのを手伝ってくれませんか?」
おぃ、リズは鼻を押さえなさい。
乙女としてはその鼻から見える赤い液体は絶対にだめだ。
「お、ぉぉぉぉぉ俺なんかでよければいくらでも協力しますよ。なんでも!」
最初の方、動揺しすぎじゃないか?
「これなんですけど…お願いできますか?」
俺は野武士に向かって上目遣いをしながらアルゴから貰った攻略本のコピーを渡す。
これ意外と俺の精神ダメージ大きいんだが…死んでいく人たちを少なくするための処置だ。
俺の精神ダメージぐらい安いもんだ。
この攻略本は完全にオリジナルと同じものだ。
もらったあとに俺とリズで見てみたがなにが重要なのかよく分からなかったから、とりあえず広める人数を集めて、広めてもらった方が楽だろうと思って、そのままコピーした。
「おぅ。地の果てでも広めてやるぜ!」
「おねがいします」
俺は頭をさげ、口
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