決意と協力者
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「ねぇ…ユウにリズ…手伝ってほしいことがあるの」
SAOの正式サービスが始まった次の日、
アルゴが俺たちに向かって言ってきた。
「なんだ?」
「私は今からこの正式サービスの情報をかき集める。
βと違っているところに、おいしいクエスト情報、モンスター、レアドロップの情報を集める」
それを手伝って欲しいってか?
「あなた達には集めた情報をそれとなく回りに広めてほしいの。
聞いたところによるとβテスター達は初心者(ニュービー)を置いて、我先にと狩場に向かって行ったらしいわ。
さすがに初心者達は捨て置けないし、色々な情報を回そうかと思うの。
そのためには私はちょっと街から離れないといけないし、その間情報を広める人がいなくちゃいけないの」
アルゴのβテスターとしての覚悟だろうか…
こいつのいうβと違うクエストやらを調べるには並大抵の努力では足りないだろう。
こいつは自分の身体を犠牲にしてでもこれから増えるであろう初心者達の死者数を減らしたいという明確な意志が俺には伝わってきた。
「あぁ…分かった」
俺とリズはアルゴの言葉に頷くと、アルゴは一冊の本を渡してきた。
「これはβテストの時のクエストの情報と第一層のモンスターの情報ダ。
モンスターには必ず弱点がある。
ユウは無意識だろうガ、弱点を的確に突いていル。
リズは…戦闘はそこまで向かないだろうナ。生産職になってレベルをあげて低レベル層で狩っていればそうそう死にはしないだろウ。
戦闘に恐れるナ」
アルゴは部屋から出ていこうとする。
「アルゴ…絶対生きろよ」
「身体には気をつけてね」
俺は出て行くアルゴに声をかけ、リズはアルゴに抱きつく。
「…うん」
アルゴはリズからはなれると、フィールドに向かって走って行った。
*
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ」
俺たちの目の前では数人の男が、俺達が昨日戦ったフレイジーボア相手に戦っていた。
その数人の男の後ろでは赤い髪のバンダナをつけた野武士を思い起こす男性が数人の男達に指示を出している。
「あわてるな!
モンスターの動きをしっかり見ろ!
隙が出きるまで回避しながら隙が出来たらソードスキルのモーションを起こして当てろ!」
野武士はモンスターの動きをしっかりと見つつ、数人の男たちの周りを警戒している。
危険があればすぐにでも駆けつけてモンスターを倒せるように曲剣を手にしている。
「う・・・・・・らぁぁぁぁ」
男の一人が片手剣に青いエフェクトをだし、フレイジーボアに突進する。
だがその突進は失敗だ。
なにせフレイジーボアもこちらを認識し、突進を始めていたのだから。
初心者がシステムのアシストがあるといっても動体
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