第三章
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るというのだ。
「今の池田君はそうあるべきです」
「目の前に相手がいても」
「ぶつかるのです」
有藤は微笑んで良馬に告げた。
「そうするのです」
「じゃあ今は」
「さあ、ぶつかって来るのです」
有藤は微笑んで構えた、ラグビーの迎え撃つ構えだ。
その構えで良馬を見据えてこう言ったのである。
「トライ、受け止めます」
「正直怖いですね」
良馬はその身構えている有藤を見て笑顔で応えた。とはいってもその笑顔は緊張している笑顔である。
「コーチ俺よりずっと体格がありますから」
「そうですね。ですが」
「それでもですね」
「今から私は池田君にタックルをします」
「それを受けて」
「そうするのです。いいですね」
「相手がどんな体格でも」
「ぶつかる勇気と気迫」
この二つだった。
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