第一章
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た。
「間違ってるのか?それは」
「じゃあ二メートルの相手にも向かうのかよ」
「そうした相手にも」
「いや、それはな」
チームメイト達の話に否定で返した。
「ちょっとな」
「だろ?別にかわしてもいいだろ」
「御前フットワークいいんだしな」
「だったらそれでいけばいいだろ」
「左右にかわすこれまでのスタイルでな」
「そうだといいんだがな」
周囲の言葉に励まされはしなかった。むしろその逆だった。
失敗に項垂れるものの他に迷いの感情も加わった、それでだった。
彼は部活の練習にさらに励む様になった。朝と放課後だけでなく。
昼もグラウンドに出て必死にトライやシュートの練習をする様になった、部員達はその彼を見てこう言うのだった。
「あいつ変わったな」
「ああ、前以上に必死になってるな」
「前から部活には熱心だったけれどな」
「それでもな」
今はさらにだった。何しろ昼もしているのだ。
昼食の後ですぐに働く、それを見ての言葉だった。
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