料理とチーム結成と
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セルムブルグは、六十一層にある美しい城塞都市だ。そんな都市の転移門に到着した時にはすっかり陽もくれかかっていた
「うーん、広いし人は少ないし、開放感あるなぁ」
「同感だ。なんか気分が落ち着く」
「なら君たちも引っ越せば?」
「「金が足りません」」
とまたしてもはもる俺達
「仲いいね」
「「まあね、一応親友だからな」」
その完璧にシンクロした答えにふふっと笑うアスナ
「……そりゃそうと、本当に大丈夫なのか?さっきの……」
「……わたし一人の時に何度か嫌な出来事があったのは確かだけど、護衛なんて行き過ぎだわ。要らないって言ったんだけど……ギルドの方針だから、って参謀職たちに押し切られちゃって……」
「まあ、アスナは可愛いからな。そういうこともあるだろう」
「ふふっ、ありがとうリン君」
「まぁ、何だ。悩みとか困ったことがあった何でも言ってくれよ?必ず力になるから」
と真剣な表情でアスナにいう
「うん……リン君は優しいね」
「惚れたか?」
さっきとは一転意地悪な顔になる
「な……なわけないでしょ!」
顔を赤らめてあわてて言う
「まあ、そうだろうな。アスナはキリトのことが好きなんだし」
とアスナにしか聞こえないように言う
「な……何で知ってるの!?」
もう、湯気が出そうなほど顔を赤らめてアスナはささやき返した
「俺はそういうのを見破るのが得意なのさ。まあ、さっきも言ったように何でも相談にのるからさ。応援してるよ?」
「ぁ…ありがと」
「おい、アスナ、リン、何をこそこそ話してるんだ?」
「なっ、何でもない!ほら、早く行かないと日が暮れちゃうわ」
キリトが首を傾げている……この鈍感野郎め…アスナが可哀想だ
「「お……お邪魔します」」
「どうぞ」
女子の部屋に入るのは、初めてではないが、緊張するものは緊張する。初めて入ったのは朝田さんの部屋だったか……大丈夫かな、朝田さん。対人恐怖症で俺以外とはあまり話そうとしなかったし
「着替えてくるからそのへん適当に座ってて」
とアスナは着替えに行った
考え事をしてるとキリトが話しかけてきた
「なあ……これ、いくらぐらいかかってると思う?」
「四千kは下らないをじゃない?」
というとキリトは苦笑した
「どうした?」
「いや、俺もそんくらいは稼いでると思うんだが、無駄遣いをついしちゃってな。それを自省してたのさ」
「ふうん……」
そんな会話をしていると簡素な白いチュニックと膝上丈のスカートに着替えたアスナが奥の部屋から現れた。そしてアスナは俺達に視線を投げ掛け
「君たちはいつ
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