第二章
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はい、間違いないですね」
そこから梅毒に罹ったというのだ。
「何人とも、ですよね」
「常に十二人位は」
「まあ誰が罹ってるかはわかりませんし」
それはだった。
「けれど遊郭には付きものですからね」
「あたしが罹るとは思ってませんでした」
「それはまたどうしてですか?」
「いや、あたしに限ってそれはと思いまして」
特に根拠なくそう思っていたというのだ。
「それでなんです」
「まあそう思う人は多いですけれどね」
このことは実際のことだ。まさか自分は、と思ってしまうのだ。そしてそれは朝八にしても同じだったのだ。
「それでもです」
「罹るんですか」
「人はそう思っても病気はそう思いませんから」
真理だった。
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