閑話
第十二話
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探索結果で分かった入口から潜り、原作と見比べても全く変わってない通路を通るのであった。
〜〜〜〜〜〜
ゲートポートを通った先に見えたのは不規則な形をした建造物だった。しかも、空中に浮いてる。あれが墓守り人の宮殿って奴かね。
「というかゲートポート自身も浮いてるんだったな」
原作の地図は廃都になった後だから分からなかったが大体は同じか。違う所は活気ぐらいか?
「暫くはここにいよう」
いい暇つぶしになるといいがな。
〜〜〜〜〜〜
魔法世界に来てから数百年が経った。最初の一年は旅して回っていたが、拠点を構えてからはそこに居座るように動かなくなってしまった。偶に来る狩り依頼に帯同して金を稼ぎながら怠惰な生活を送る日々……、
「…………!」
「…………」
「お……ちゃ……」
「…………」
「お兄ちゃ〜ん!」
……おっと、思考に没頭してしまったな。サクラに呼ばれている事に気付かなかった。俺がさくらの方を向く。見るとさくらはむくれて明後日の方向を見ていた。
「何だサクラ?」
「何だ、じゃないよ!さっきからボクの事無視して〜!」
「すまない、気づかなかった」
「む〜」
「ごめんなさい」
「……なら、許してあげる」
サクラはそう言うとそっぽ向いた顔をこちらに向けた。容姿も体格もはD.C.Uの芳乃さくらにそっくりだが、一つだけ違う所がある。
「親に許しは貰ってきたか?」
「うん!お母さんもお兄ちゃんなら安心出来るって!」
「そうか」
「お父さんは駄々こねてたけど、竜形態でお兄ちゃんに負けた事を引き合いに出されて黙っちゃった!」
「(ご愁傷様です……)」
そう、サクラは人化出来る竜なのだ。魔法世界だからいるだろうと知識にはあったが、初めて見た時は圧巻されたな。
「だが……これからどうする?ここには何もないぞ?」
「地球に行ってみたいな〜」
「地球……ねぇ」
森の中で傷ついたサクラを見つけ、治してやったら懐かれた。そんで旅の事を色々話してやった……サクラは地球の事を特に聞き入っていたな。途中、逢引きだと勘違いされてサクラパパに襲撃されたが。
「(ここにいるサクラは所詮幻……造物主が作り出した仮想現実の駒に過ぎない。魔法世界から出れば魔力素として分散するだろう)」
「……駄目、かな?」
「(何か方
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