暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜ニ人目の双剣使い〜
揉め事と出発
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葉にシグルドは顔を硬直させた。ついで真っ赤になる

「きッ……貴様ッ……!!」

「おや、無抵抗の相手を攻撃するんですか?口で勝てないからって単純な暴力に頼るとか……脳筋ですか?」

「今はヤバイっすよ、シグさん。こんな人目があるとこで無抵抗の相手をキルしたら……」

暴力に頼ってきてもいいように剣に手を添えるが、あっちにも一応プライドがあるからかシグルドの仲間が仲裁に入りバトルにはならなかった

「せいぜい外では逃げ隠れることだな。……リーファ」

歯噛みをしながらシグルドは俺にそう言った

「……今俺を裏切れば、近いうちに必ず後悔することになるぞ」

「留まって後悔するよりはずっとマシだわ」

「戻りたくなったときのために、泣いて土下座する練習をしておくんだな」

それだけ言うとシグルドとその仲間たちは去って行った

「弱いな、あいつ」

「へ!?彼はあれでもシルフのトップクラスのプレイヤーよ?」

俺がぼそりとつぶやいた言葉にキリトは同意の意識としてうなずいたが、リーファは驚きの声を上げた

「あんな安い挑発に乗って攻撃しようとしてくるやつなんか怖くない。それに歩き方が隙だらけだ。こういうところでの歩き方は戦闘フィールドでも癖として出る」

「安いって……結構ひどいこと言ってたよ?……それよりごめんね、妙なことに巻きこんじゃって」

「気にするな。俺はやりたいことをやっただけだ」

「それでも、あたしの問題に巻き込んじゃったわけだから……」

「気にするなって言っただろ?守りたいって思ったから守っただけだ」

「……」

「リン……」

無言で顔が赤くなるリーファ。ジト目で見てくるキリト

「じゃ、じゃあ行くぞ」

そう言って話を打ち切ると俺たちはエレベータの中に乗りこんで上に上がった





「……いい凄い眺めだな……」

「空が近いな……。手が届きそうだ……」

キリトがしみじみと言うとリーファは右手を空にかざすと言った

「でしょ。この空を見てると、ちっちゃく思えるよね、いろんなことが」

俺とキリトは目を見合せ、リーファをみる。すると、少し寂しそうな笑顔を見せるとリーファは言った

「……いいきっかけだったよ。いつかはここを出ていこうと思ってたの。一人じゃ怖くて、なかなか決心がつかなかったんだけど……。なんで、ああやって、縛ったり縛られたりしたがるのかな……。せっかく、翅があるのにね……」

「それは人間だから。人間は縛って、他の人間より上に立ってるという意識で優越感を得ようとする。また、逆に縛られて自分で考えるのを放棄して楽をしようとも思う。翅があっても人間である限りそれは変わらない」

SAOでたびたび出会っ
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