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EP.8 ワタルのS級試験(後編)
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「……離れたくない人、かな」
離れたくない人……私は彼の事を“隣に居たい人”だと思っている。
だから、その言葉を聞いた時は嬉しくて、幸せな気分だった。
だから……
「なあ、エル……ッ!?」
何か言ったようだけど、私は彼の頬に唇を当てた。
「ッ……S級昇格のお祝いだ。……また明日な、ワタル」
彼は何も言わなかったけど、私の顔は今までにないくらいに赤くなっているだろう。
今だって頭がぼおっとして倒れそうだったけど、走った。
こんなに幸せなのはいつ以来だろう?
“また明日”……こんなことを言って、明日に希望が持てるなんてあの時は考えもしなかった。
寮に帰った私は、今更ながら、頬にだけどキスした事を思い出し、恥ずかしさに身悶えしながらも眠りについた。
明日もいい日でありますように、と願いながら……。
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