第一章 無印編
第十二話 『核の暴走』
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力も巻き込まれ霧散した。
鷹の目で解析を試みて確認したがジュエルシードはどうやら跡形もなく消滅したようである。
「よかった…被害を最小限に……っ、あれ…?」
私は体に力が入らないことを認識した時には余波で受けた時に負った傷から流れていた血の池の上に倒れてしまっていた。
全員が私を呼ぶ声が聞こえたが、もう意識が…イリヤ、ごめんね。体、傷つけちゃった…。
それを最後に私の視界は暗くなった。
◆◇―――――――――◇◆
「シホちゃん!」
「シホ!」
「お姉様!」
ジュエルシードが跡形もなく消え去った事が分かるとなのは達三人がすぐに駆け寄りシホの容態を確認していた。
フェイト達もシホの事が心配らしくその場に止まっていた。その顔には不安の表情がありありと浮かんでいた。
ユーノとフィアットがシホに治癒魔法をかけている間、なのはは涙を流しながらシホの手を握っていた。
「シホちゃん…死んじゃダメだよ! やっと家族になれたのに、シホちゃんがいなくなっちゃったら…!」
なのはの言葉は当然フェイト達にも響いてきていた。
それでアルフは先程シホから少しだけ聞いた『戦地を渡り歩いていた私には…』という言葉が気がかりでしょうがなかった。
「なぁ…シホはお前達の家族じゃないのかい?」
「今は家族…でも、シホちゃんは私のうちに来る前はずっと一人ぼっちだったみたいなの…」
「そういえば話していませんでしたね…」
アルフの問いになのはは震える声で答え、そこに治癒魔法をかけていたフィアットが意味ありげな言葉を発した。
「…お姉様はこの世界の人間ではありません。かといって他の次元世界出身というわけでもない…」
「どういう、こと…?」
フェイトはなのはと同じように震えながら聞いた。
聞きたくないと本能が告げているがどうしても聞きたかった。
「私達の世界で言うなら次元漂流者。
お姉様の世界では平行世界と、言っていました。
それはこの世界と似ているようでまったく違うもしもの世界…。
お姉様はその世界で理由は聞いていませんが世界全体の組織から追われるはめになり、お姉様の師匠に当たる人達によってその世界の魔法の力によってこの世界に飛ばされてきたそうです」
フィアットのその重い言葉は、だが全員に衝撃を与えるには十分だった。
だがそこで治癒魔法に加えてアヴァロンの効果も相まってだいたい傷も塞がり目を覚ましていたシホが体を無理に動かして、
「…ダメじゃない、フィア。それはなのは達には内緒って言っておいたでしょ?」
「お姉様! 良かったです…でも、ごめんなさい。だけどどうしても伝えておきたかったから…」
「そう…。まぁ別にいいわ。みんな、私は大丈夫だから…気にしないで。
それとこんなに派
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