第一章 無印編
第十二話 『核の暴走』
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双方吹き飛んだ中心点に立ち、
「―――I am the bone of my sword―――……熾天覆う七つの円環――――!」
魔術回路を最大限駆使して今までで最強の出来栄えであるだろうロー・アイアスを投影した。
そして衝撃波とアイアスが衝突する。
衝撃波がアイアスを何枚か割り私の体を傷つけていく。
「くぅっ…!」
(前に解析して少し分かったことだけどやっぱりあれは聖杯と同じ効果を持った石!
安心できるところといえば穢れがないということだけだけど、それでも十分危険物…!)
私は必死の思いで衝撃波を防ぎアイアスの盾はすべて砕けなかったが、それでも余波で体中にいくつもの切り傷を負う。
血の流し過ぎで少し立ちくらみがするが、だが構っていられない!
「みんな! 悪いけどもう形振り構っていられないわ! 第二波が来る前に私はアレを破壊する!」
『えっ!?』
全員の声が敵味方問わず聞こえるが今は構っていられない!
もしかしたら世界が滅ぶかもしれない緊急事態!
即座に私のもっとも頼りにする宝具を剣の丘から検索、
「――投影、重装」
その呪文とともに、手に黒い洋弓を投影。
だがまだ続きがある。
「―――I am the bone of my sword―――……!」
新たに投影したのは、アイルランドの英雄、フェルグスが所持していた「硬い稲妻」の意味を持つ魔剣。
それを刀身から柄に至るまで全体がねじれた歪な剣に変化の魔術で改造したモノ。それを弓に番えてジュエルシードに向かって構える。
さらに矢にはありったけの魔力を注ぎ込み、弦が切れるのではないかと思えるほど引き絞る。
おそらく今私がしようとしている事は全員理解しているようだが、宝具の存在は教えていないためフェイト達だけでなくなのは達も驚愕の表情をしている。
全員が矢から発せられる桁外れで凶悪なほどの魔力に恐怖を感じている中、
「みんな! 衝撃に備えなさい! 派手にぶっ飛ばすわよ!」
全員に警告をした後、この矢がジュエルシードに中るイメージをしっかりと確立し、なにも障害がない事を再確認し、
「“偽・螺旋剣”!!」
真名開放とともに私は弦から剣を放つ。
それは高速をゆうに軽く突き抜け放ってから一瞬でジュエルシードまで達した。
だがジュエルシードを破壊したとしても周りの飽和状態の魔力はどうにもならない。
「なら、こうするしかないでしょ! 壊れた幻想!!」
最後のワードを唱えた瞬間、カラド・ボルクに宿る内なる幻想が開放して盛大に爆発する。
それの影響で周りの魔
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