第二十一話〜すれ違い〜
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にするつもりか?」
ティアナ「ちがっ――」
ライ「今までの貴様の軽率な行動でどれだけ周りに影響を与えたか理解できていないのか?」
ティアナ「そんなこと!」
ライ「自分がもし間違えを犯したとしても『兄のためにしたこと』として他人を、そして」自分を誤魔化せる。違うか?」
ティアナ「あなたに……あなたに何がわかるんですか!?」
ライの言葉に激昂したティアナはライに銃口を向ける。それを冷めた目で見ながらライはティアナに向き直る。
ライ「1つ言っておく。撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけだ。」
その言葉が聞こえた瞬間、ティアナの視界からライが消えた。すぐにライの姿を探すが、背後からの衝撃を感じた途端、ティアナの意識は途切れた。
ライ「……」
倒れるティアナを片手で支え、こちらに向かってきていたスバルに目を向ける。
スバル「ティア!」
よほど心配だったのか、ティアナを奪うようにライから受け取る。
ライ「スバル・ナカジマ。ティアナを医務室に連れていけ、今すぐに。」
ライの言葉を聞いたスバルはなのはとライに視線を往復させて、どうすればいいか分からないでいた。
ライ「他人の顔色に合わせるだけなら阿呆でもできる。今しなければならないことを判断しろ。」
そう言われたスバルはショックを受けた顔をするが、そのままティアナを抱え機動六課の隊舎に向けて進んでいく。それと同時にウイングロードが消えていくため近場のビルの屋上にライは足場を移す。
なのは「ねぇ、ライ君。」
足場を移し終えると今まで静観していたなのはが口を開く。それはライに負けず劣らずの底冷えをする声であった。
なのは「どうして、教導の邪魔をしたのかな?ライ君も私のやり方に文句があるのかな?」
ライ「……」
なのはが問いかけてもライは無言を貫く。それが癪に障ったのかなのははレイジングハートを再起動させ、ライに向ける。
それを見ていたフェイトは声をあげる。
フェイト「なのは!駄目!!」
今にも飛び出していきそうなフェイトを見かねてヴィータは声をかける。
ヴィータ「ほっとけ。」
フェイト「何言ってるの、ヴィータ!?このままじゃ…」
ヴィータ「何も知らないくせにしゃしゃり出てきたアイツが悪い。」
フェイト「でも、それは……」
『私たちも彼のことを知らない』と続けようとした時、なのはがライに砲撃を放った。
ライ「……」
放たれた砲撃を見ながらもライは無言。しかし行動は迅速に起こしていた。
着ていたバリアジャケットのコートを広げるよう投げる。先ほど切り裂いた砲撃よりも威力の高い砲撃はライの投げたバリアジャケットを貫く。
だが
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