第二十一話〜すれ違い〜
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ティアナ「だから……だから強くなりたいんですっ!!!」
涙を流しながらもハッキリと言葉にする。それと同時に自分の意思を証明するようにクロスミラージュを構え、砲撃魔法の構えをとる。
なのは「少し……頭冷やそうか…」
ティアナの言葉が途切れるとなのはは自然な動作で右手の人差し指をティアナに向ける。
フェイト「なのは!」
フェイトは叫ぶ。親友が何をしようとしているかを察して。
エリオ・キャロ「……」
エリオとキャロの二人は目の前で起こっていることについていけずただ見ていることしか出来ないでいた。
ヴィータ「……」
ヴィータはなのはのやり方に賛成なのか静観している。そして……
ライ「蒼月、セットアップ。」
蒼月「イエス マイ ロード」
ライは駆け出していた。
自分が立っているビルに一番近いウイングロードを確認。すぐにそこに飛び乗る。
背後から声がかかるがそれを振り切りティアナの元に駆ける。
ライ「アクセル。」
ウイングロードのティアナまでの道のりが直線になった瞬間、加速魔法を発動し距離を詰める。
なのは「クロスファイア――」
ティアナ「うあああああ、ファントムブレイ――」
ティアナが砲撃魔法を放とうとするがなのはの方がひと足早かった。
なのは「シュート。」
ティアナ「……あ」
自分に向かってくる桃色の光の塊。それを目にした瞬間ティアナは戦意を喪失した。その場にいる誰もがティアナにその砲撃が直撃すると確信する。……1人を除いて。
ライ「蒼月、リミッターリリース。」
蒼月「リミットリリース。」
自身の魔力の消費量が増えたことを感覚で感じ取り、その魔力を刀身に収束させる。
ライ(ビスマルクほどではないが!)
砲撃が直撃する間際、ライはティアナの前に躍り出る。そして記憶の中で大剣を振るうかつての敵の姿を思い出し、模倣しながら刃を振るう。
迫っていた砲撃はライが剣を振るうとその魔力の塊を四方に散らした。
その場にいた誰もがその結果に驚いていた。魔力の塊を散らしたこともそうだが、あの攻撃を正面から打ち破ろうとするライのその精神性に。
誰もが呆然とする中ライは口を開く。
ライ「ティアナ・ランスター。」
ライに話しかけられティアナは肩を震わせる。なぜならライの声はいつもの優しく温かいものではなく底冷えのするような冷たいものであったのだから。
ライ「なぜ、貴様は力を求めた?力を手に入れ貴様は何をしようとしていた?」
ティアナ「わた…し…は、ただ兄さんの――」
ティアナが言葉を続けようとするとライは目を細めティアナの言葉を断ち切る。
ライ「兄を言い訳
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