『誘導尋問・・・ではない筈?」
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「暴れていたのは女の子、それは聞いたわ。でも私が言いたいのは・・・暴れていたのが『結果的に女の子』だったって事よ」
そして雫は、それに と付け足し――
「黒のロングコートを着た人間も居たみたいだしね」
・・・黒、ロングコート。はい、俺です
ナツルと紅音は完璧に雫の放つ有無を言わせない空気に当てられ怯えているが――
「すいません、以後このような事があれば報告します」
平然とした表情と声色で返す・・・これぐらいでボロ出すなんて思うなよ?
「・・・まぁいいわ、私は女子校舎に戻ります。後は楓に任せるわ」
これ以上は無駄だと分かったのか、尋問を切り上げて部屋を出ていった
「はぁ〜・・・怖かった〜」
「うぅ・・・何も言えなかった」
紅音とナツルは溜息をついたりうなだれていた・・・んな怖かった?
「ごめんなさい、私がナツルさんに聞きたい事があるって言ったら、雫ちゃんも聞きたい事があるって言ったから・・・」
「いいさ、んな気にしなくてもさ。んでは、俺はお暇しますかね」
紅音とナツルに佐倉さんを部屋に置き、俺は屋上へ向かった
◆
一方、残されたナツル達は
「・・・詩楼を、ですか・・・?」
「はい! 銃を持った女の人から助けて戴きましたし、ナツルさん達は見てなかったと思いますけど、ナンパしてた男の人達もやっつけていたんですよ!
その姿が綺麗でカッコ良くて・・・」
話を聞けば大体察すると思うが、佐倉さんは詩楼に好意を抱いていた・・・それもLoveの感情で
幼馴染みの私個人としては当たり前だと思うし、それと同時に恨めしくも思う・・・
詩楼は小さい頃から大体の人に好かれ、中学では何回も告白されたと聞いていた・・・しかし、詩楼はそれを全て断ったらしい。理由は分からないけど
でも今回の場合は、星鐵三大美女の一人――佐倉楓さん。今まで通りに行く確率は低い気がする・・・そうなれば――
詩楼と佐倉さんが付き合うことになる
それは嫌だ! 小さい頃から一緒に居たし、好きにもなっていた。それを此処で終わらせたくはない!
・・・でもそれは詩楼次第。とりあえず――
「分かりました。詩楼に伝えておきますね」
「はいっ! ナツルさん、お願いします!」
・・・どうした物かな・・・?
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