次の日と武具店
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次の日、目を覚ますと見覚えのない部屋だった。椅子で寝ていたためか、多少体が痛い。一、ニ度大きく伸びをして、ベッドで寝ているキリトに拳を叩きこんでから(ベッドと椅子の格差についてムカついたから。キリトはグフッと言った)部屋を出た。リビングに行くとキリトの妹が朝早くから活動していた
「おはようございます」
そう挨拶するとビクッとなって咥えていたパンを落としそうになってあわてて手でキャッチした
「おっ、おはようございます。お帰りになってなかったんですか?」
「あぁ、昨日は泊まらせてもらった。それと敬語は抜きでいいから」
「はい。えっと兄は……」
多少落ち着いたのは、パンを手に持って話しかけてくる
「まだ、寝てるかも」
「かも?」
「一応客である俺を椅子で寝かして一人だけベッドで寝てやがったから、ちょっと制裁を加えた。だから起きてるかもしれん」
「あはは……兄が迷惑を掛けました……」
苦笑いの直葉
「あいつはいつも起きるのが遅いのか?」
「いつもはそろそろ起きてくるころですよ」
ちなみに今の時刻は午前八時。そう直葉が言った直後、キリトが起きだしてくる
「……おはよう、リン、スグ」
「おはよう、お兄ちゃん」
「よう、キリ……和人。調子はどうだ」
「腹の辺りが痛い以外は何とも……何で腹が痛いんだろ?……何で二人とも笑ってんだ?」
俺は直葉と顔を見合せ、爆笑する。それを見てキリトは不思議そうな顔をしている
「じゃ、じゃあ、私は行くから」
目に涙を浮かべながら竹刀と思わしきものを持って直葉は出ていった
「さて、俺はジムに行ってくるがお前はどうする?」
「暇だし、付き合うよ」
「よし、じゃあ飯にしよう」
-
ジムから帰って俺らは昨日と同じようにキリトの部屋に入った
「家のことはいいのか?」
「今はアスナを助けることに集中しろ」
「……ありがとう」
「何をいまさら……俺は自分のためにアスナを助けに行くんだよ。礼を言われる義理はねぇ。ほら、行くぞ」
「「リンク・スタート」」
少しキリトと話した後、ALOの世界に飛び込むための言葉を口にする。全てはアスナを助けるために
「やぁ、早いね」
「ううん、さっき来たとこ。ちょっと買い物してたの」
「あ、そうか。俺も色々準備しないとな」
「確かに……負ける気はないが、初期装備だと心許ないからな」
「心許ないってレベルじゃないと思うけど……」
リーファは苦笑いとともにそう言った
「それよりも、二人ともお金、持ってる?なければ貸しておくけど」
「えーと……」
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