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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第六十話 魂、久遠に
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しはするな」
「残念ですがそうはいきません」
「その通りです」
「わしの命令が聞けぬというのか」
バランは二人が引かないのを見て顔を顰めさせた。
「近衛軍司令官であるわしの命令が」
「我々は外銀河方面軍所属です」
「即ちハザル様の」
「ハザル坊か」
バランはハザルの名を聞いて顔を顰めさせた。
「ハザル様です」
「お間違えなきよう」
「ふん、とにかくわしの命令は聞けぬというのだな」
「はい」
「その通りです」
二人は微笑みつつバランに対して答えた。
「我々に命令を下すことが出来るのはハザル様ただ御一人」
「ですから」
「僕は別に入ってきても構わないよ」
「孫殿、それは」
「バラン殿、僕は別に自分を武人と思っちゃいないですよ」
軽い調子でバランに言葉を返す。
「ましてやこの二人とは様々な因縁がありますしね。ただ死んでもらうのはどうも」
「嬲り殺しにするつもりか」
「それがバルマーじゃないですか」
孫はあっさりと言葉を返す。
「違いますか?」
「所詮は地球人です」
「その通り」
キャリコとスペクトラも言う。
「では何をしても構いませぬ」
「だからこそ」
「・・・・・・死ね」
三人は動きを合わせて攻撃を浴びせる。それが二人を撃つ。
「きゃあっ!」
「クスハ、ここは!」
虎王機だけが分離した。そのうえで龍王機の前に出る。
「ブリット君、何を!」
「俺が引き受ける。君は逃げろ」
「逃げろって、そんな」
「俺の使命は君を守ること」
ブリットは意を決した顔で孫達がいる正面を見据えて言う。その周りには攻撃が浴びせられかけ続けている。
「だから」
「そんな言葉聞きたくない!」
しかしクスハはその言葉を拒絶する。
「えっ!?」
「二人で笑って二人で苦しんで」
クスハは言うのだった。
「二人で一つになりたい!」
「二人で一つ・・・・・・」
「そうよ!」
クスハはさらに言った。
「そして二人でこの地球と人達を守りたいのよ!」
「クスハ・・・・・・」
「だからブリット君」
クスハもまた前に出た。
「私も残るわ」
「・・・・・・そうか」
「ええ」
「また随分と感動させるねえ」
孫はそんな二人を見て言う。バランはもう攻撃を止めさせようとするがそれは適わない。
「だがそれももう終わりさ。その願いは天国で叶えるんだね」
「来るわ!」
また雷を吐こうとする。しかしその時だった。何かが起こった。
「!?」
「これは」
『集え、幾多の剣よ』
何処からか声がした。
『あまねく世界を守護する為に』
「イルイ=ガンエデン」
孫はその声を聞いて言った。
「まさか・・・・・・こんなところで」
「ブリット君、力が!」
「ああ、何かが来る!」
二人を何かが包んでいた。
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