第六十話 魂、久遠に
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「孫光龍!」
ブリットが孫を呼んだ。
「その言葉そっくり御前に返してやる。覚悟!」
「行きます!」
龍王機だった。それで前に出る。
「貴方に・・・・・・勝ちます!」
「前は不覚を取ったけれど今回はそうはいかないよ」
「それはこちらも同じです!」
「ここで決着をつけてやる!」
二人はそれぞれ叫ぶ。
「二度と怒りの力で念を使いはしません!」
「だが!」
二人はさらに叫ぶ。
「孫光龍、貴方だけは」
「許さん!」
「結構なことだよ」
二人の決意を前にしても孫の余裕は変わらない。
「僕に勝てる唯一の方法を自ら封印するとはね」
「ならこれはどうですかっ!」
クスハは早速棒を放ってきた。それが龍の身体を撃つ。
「おっと、結構効くね」
「私だって。やられるわけには」
「俺もだ!」
今度は虎王機に変形し拳を繰り出す。
「やられるわけにはいかないんだ!」
「へえ、やるねえ」
孫はその攻撃を受ける中で言う。
「燃え尽きる前の蝋燭みたいだ」
「黙れ!!」
ブリットは攻撃を繰り出しながら叫ぶ。
「燃えているのは俺達の中の正義の炎だ!」
「ブリット君!」
「クスハ、このまま一気にいくぞ!」
「ええ!」
二人はこのまま戦いを決めるつもりだった。さらに攻撃を浴びせる。しかしその中でも孫の余裕は変わらずその顔で言うのだった。
「さあ、そろそろ止めというこうかな」
「!?」
「ショータイムのはじまりだよ!」
真・龍王機が咆哮すると天高く舞い上がった。そしてその口から雷を放ってきた。
「これを受けてそうは耐えられない筈さ!」
「くっ!」
「うわああっ!」
二人をその雷が撃つ。虎王機もその衝撃を受けて大きく揺れる。だがそれでも彼等は戦場に立っているのだった。まだ生きていた。
「あれれ、本当にタフだねえ」
攻撃を終えた孫は二人がまだ立っているのを見て言った。
「これで終わりだと思ったんだけれどね」
「まだだ!」
そのブリットが言う。
「俺達はこの程度でやられはしない!」
「私達はまだ」
クスハも言う。
「やられるわけには」
「孫殿!」
その時だった。バランガ戦場に来た。
「バラン=ドバン」
「くっ、こんな時に!」
「安心せよ!」
しかしバランは二人に対して叫んできた。
「わしは一騎打ちには入らぬ。下らぬ邪推は不要だ」
「そうか」
「けれど」
だがもう二機姿を現わしていた。それは」
「キャリコにスペクトラか」
「はい、バラン様」
「任務で来ました」
二人はそれぞれバランに対して答える。
「任務だと」
「クスハ=ミズハ及びブルックリン=ブレスフィールドの抹殺」
「それが私達の任務です」
「止めておけ」
だがバランは二人を止めた。
「今は孫殿との勝負の時ぞ。手出
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