第六十話 魂、久遠に
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「二度あることは三度あるっていうけれど本当だね」
「何っ!?」
「では君達に聞くよ」
逆に二人に問うてきた。
「四神だね」
「あ、ああ」
「そうです」
これは二人も知っていた。
「龍王機と虎王機」
「それに雀王機と武王機だったな」
四霊獣に対しているのである。だからこうなる。
「その残る二体がどうして失われているのかな」
「!?」
二人はそれを聞いてまずは言葉を止めた。
「そして真・龍王機が君達を敵視しているか」
「それは」
「少なくとも後の答えはわかる!」
ブリットが答えた。
「それは御前達が人々の平和を脅かす存在だからだ!」
「はははははは!」
だが孫はブリットのその言葉を聞いてまた笑いだした。
「やっぱりそう答えてきてくれたね!」
「何がおかしいんですか!」
「僕達が人界を脅かす存在だって!?こりゃ傑作だ」
ブリットの言葉を明らかに嘲笑していた。
「予想はしていたけれど数百年振りに腹の底から笑わせてもらったよ」
「貴様・・・・・・」
「君達は知らなくて当然だけれどね」
まずはこう前置きしてきた。
「かつてこの星を滅亡の危機から救ったのは」
「救ったのは!?」
「何だというんだ?」
「他でもないバラルの神と僕達なんだよ」
「えっ!?」
「嘘だ!出鱈目を言うな!」
「だから僕は嘘は言わないと言っただろう」
軽くブリットに言葉を返す。
「間違ってもね」
「くっ、それじゃあ」
「そうさ。遥か昔この地球には恐るべき魔神や妖怪達が存在していた」
「魔神が妖怪達が」
「各地の神話や伝承に残っているだろう?」
孫は今度はその話を出してきた。
「邪神だの魔王だの。神々や人と敵対する存在さ」
「!?じゃあ神話や伝承に出て来るあれは」
「かつて地球にいた」
「彼等は百邪と呼ばれていた」
これは二人の全く知らないことだった。
「彼等は人間の存在を脅かしこの星を蝕んでいた」
「そうだったの」
「そんな奴等がいたのか」
「君達が知らなくて当然さ」
孫はまた言う。
「気の遠くなるような昔の話だからね」
「そんな昔の話なの」
「それは」
「そして百邪に対抗する為に古代人が造り出したのが超機人なのさ」
「ライディーンと同じ!?」
「そういえば」
ここで二人はふとそのことに気付いた。
「それじゃあ」
「このマシンもまた」
「あれは悪魔帝国と戦う為だけれどまあそうだね」
孫もそれは認める。
「大体同じさ。面識はなかったけれどね」
「そうだったんですか」
「僕達と彼等の戦いは何時果てるともなく続いていた」
孫は話を戻してきた。172
「けれど」
「ある日」
「ある日!?」
「僕達を束ねる存在が姿を現わした」
「まさかそれが」
「そう」
クスハの言
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