すずらん亭と世界樹
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した口調で言い放ったリーファは顔を背けた。その頬は赤く染まっていた
「あの、明日も入れる?」
「あ、う、うん」
「俺は問題ないが……」
「じゃあ午後三時にここでね。あたし、もう落ちなきゃいけないから、あの、ログアウトには上の宿屋を使ってね。じゃあ、また明日ね!」
混乱からまだ復活していない俺たちに向かって畳み掛けるようにリーファは言って右手を振った
「リーファ……」
メニュー画面を見ていたのであろうリーファは俺の呼び掛けに顔を上げた
「ありがとう……な」
そういうとリーファは笑みを浮かべうなずくと光りに包まれ、そして消えた
「どうしたんだろう彼女」
リーファが消えてしばらく、リーファが座っていた椅子を呆然と見ていたキリトがそうつぶやいた
「さあ……。今のわたしにはメンタルモニター機能はありませんから……」
「ううむ。まあ、道案内してくれるってのは有り難いな」
「マップならわたしにもわかりますけど、確かに戦力は多いほうがいいですね。それにしても……」
そう言うとキリトの肩からユイは飛び立ち俺の肩に座るとユイは言った
「にぃはリーファさんといい雰囲気でしたね」
ユイがそういうとキリトはニヤニヤし始めた
「おや〜リン。現実に彼女がいるってのにバーチャルで彼女を作ってもいいのかぁ?」
「えぇっ!?にぃには彼女がいたんですか?」
いつもより間延びした声でキリトが言うとユイが反応し、驚きの声を上げた
「リーファはからかっただけだ」
「それは……」
「リーファさんが可哀想です……」
「……何のことだよ。とりあえず、俺らも落ちるぞ」
「にぃ。彼女のことはどうなったんですか?」
「……ノーコメント」
顔が赤くなってるのを感じつつ俺は立ち上がりそっぽを向いた
「ほら、行くぞ」
未だニヤニヤしているキリトとユイを急かし二階へ上がる。そして、装備を解除し横になった
ユイは俺のベッドとキリトのベッドの間にある机に降り立つと僅かに俯きながら言った
「……明日まで、お別れですね、パパ、にぃ」
「……そうか、ごめんな。せっかく会えたのにな……。またすぐ戻ってくるよ、ユイに会いに」
「……あの……」
ユイは僅かに頬を赤く染めて言った
「パパとにぃがログアウトするまで、一緒に寝てもいいですか?」
ユイは俺たちを交互に見ながら言った
「どちらか一人にしろ、ユイ。俺は男と一緒に寝る趣味はない」
「……そうですか……」
しゅんとしてしまったユイを見てキリトは俺に言った
「俺は構わないぜ」
「俺は構う。まさかお前……こっちなのか?」
首に手首を当てる。某
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