すずらん亭と世界樹
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、そのドームを守ってるNPCのガーディアン軍団が凄い強さなのよ。今まで色んな種族が何度も挑んでるんだけどみんなあっけなく全滅。サラマンダーは今最大勢力だからね、なりふり構わずお金貯めて、装備とアイテム整えて、次こそはって思ってるんじゃないかな」
「軍団と言ったか?」
聞き逃せない単語があったので質問をするとリーファは怪訝そうな顔をして答えた
「そう言ったけど……」
「なら、一体ごとの強さはどれくらいなんだ?」
「三体までならなんとかなるらしいわ」
「そうか……」
「今では無理っていう意見が一般的ね。まあ、クエストは他にもいっぱいあるし、生産スキルを上げるとかの楽しみ方も色々あるけど……でも、諦めきれないよね、いったん飛ぶことの楽しさを知っちゃうとね……。たとえ何年かかっても、きっと……」
「それじゃ遅すぎるんだ!」
不意にキリトは押し殺した声で叫ぶ。眉間には深い谷。口元が震えるほど歯を食い縛っている
「キリト……わかってるから、少し……」
「どうしてそんなことが言えるんだよ!」
「いい加減にしろ!そうやって叫んで戻って来るんだったら、喉が枯れるまで叫んでるさ。今は落ち着け」
俺はキリトの肩に手をやってそう諭す。するとキリトは少し落ち着いたように見えた
「……驚かせてごめん」
キリトは謝罪をする
「でも俺……」
「俺たちは……だろ?」
俺の割り込みにありがとうとキリトは言って続けた
「どうしても世界樹の上に行かなきゃいけないんだ」
「何で、そこまで……?」
「人を……探してるんだ」
「詳しくは説明できないが、俺たちがこの世界に来たのもそれが理由だ」
俺はリーファに微笑む。リーファの瞳には疑問が浮かんでいた
「……ありがとうリーファ、色々教えてもらって助かったよ。ご馳走様、ここで君に会えてよかった」
「邪魔したな、リーファ」
俺とキリトは各自そう言って立ち上がろうとした
「ちょ、ちょっと待ってよ。世界樹に……行く気なの?」
だが、リーファは俺とキリトの腕を掴んできた
「ああ。この眼で確かめないと」
キリトは言葉で、俺はうなずくことで。リーファの問いかけを肯定した
「無茶だよ、そんな……。ものすごく遠いし、途中で強いモンスターもいっぱい出るし、そりゃ君も強いけど……」
そう言ってリーファは言葉を切る。そのあと、俺を驚愕させるような言葉を放ってきた
「じゃあ、あたしが連れていってあげる」
「「え……」」
俺とキリトの戸惑いの言葉が見事にはもる
「いや、でも、会ったばかりの人にそこまで世話になる訳には……」
「いいの、もう決めたの!!」
断固と
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