第五十二話 偽りの華麗
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きた。
「何だ?」
「どうされるのですか?」
「決まってるだろ、スコッチだよ」
いきなり酒であった。
「それで盛大にやるぞ」
「それですか、やはり」
「ミリア、御前もどうだ?」
「いえ、私は」
しかしミリアはそれを断るのだった。
「スコッチではなくカクテルを」
「何だ、いつものか」
「はい。カンパリを」
ミリアはそっちが好きなのだった。
「そちらでソーダでも」
「わかった。じゃあ飲みに行くか」
「マクロスの中でですね」
「皆も集めてな」
話はそこに至るのだった。結局。
「よし、じゃあやるか」
「はい。それでは少佐」
マックスもそれに乗る。
「派手にいきますか」
「そういうことだ。今度の戦いに向けてな」
こう言い合ってマクロスの中に入る。そして酒を飲み合うのだった。
その場で彼等は。盛大に飲んでいた。
「ロンドンでライブだぜ!」
「もう、バサラ!」
相変わらず派手にギターをかき鳴らすバサラをミレーヌが叱っていた。
「ライブって。相手はグラドスよ」
「それがどうしたってんだよ」
「どうしたってね、あんた」
いつもの調子でのやり取りだった。
「あたし達を野蛮人呼ばわりして平気で虐殺したりして来る連中よ。そんな奴等に何するのよ」
「俺の歌を聴かせてやる!」
これも変わらない。
「何が何でもな!」
「あいつ等が聴くわけないでしょ」
ミレーヌの考えが多くの者の考えだった。
「あんな非常識な連中が」
「非常識でいいんだよ」
しかしそれでもバサラは言う。
「派手にやって横紙破りでやってやるぜ」
「全く。人の話聞かないんだから」
今更な言葉だった。
「そんなので戦争が終わったら苦労しないわよ」
「いや、終わるぜ」
だがバサラはここでも人の話を聞かない。
「俺の歌でな。何でもかんでも終わらせてやるぜ」
「勝手にしなさい。まあとにかく」
ミレーヌはもう完全に呆れていた。
「今は飲みましょう。バサラも好きでしょ」
「ああ、ビールくれ」
最初はビールだった。
「そっからソーセージだな」
「ソーセージね。わかったわ」
すぐにそのソーセージとビールを持って来た。
「はい、それじゃあ」
「よし、じゃあ食うか」
そのソーセージにマスタードをたっぷりつけてから口に放り込んだ。それからビールを飲む。最高の組み合わせを堪能するのだった。
それかもギターを奏でる。それは終わらない。皆はそんなバサラを見ながら話をしていた。話はやはりグラドスに関するものだった。
「やはりですね」
ダンがマイヨとプラクティーズの面々に対して述べていた。
「グラドス軍とは妥協ができません」
「その通りだ」
マイヨはダンのその言葉に頷くのだった。
「彼等に関してはな。バルマーの中でも」
「はい
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