第五十一話 邪悪なるグラドス
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て来ているのならな」
「うむ、その通りだ」
ジュドーの今の言葉にマシュマーも賛同してみせてきた。
「やはり。戦いというものは毅然としてあるべきだ。だからこそ」
「いや、それは甘いだろ」
だがここでジョナサンが言ってきた。
「あの連中は平気で嘘をつくような奴等だぜ」
「ジョナサン、何でそう言うの?」
ヒメがそのジョナサンを咎めてきた。
「そんなこと言うの、よくない」
「そうかね。俺はどうも信用できねえんだがな」
「そうだな。私もだ」
シラーはジョナサンと同じ考えだった。
「あの連中は。騙まし討ちをする連中だ」
「そんな空気がプンプンするぜ」
ガナンは釘を舐めながら呟いた。
「お、俺もそう思う」
「ここで皆殺しにすべきだな」
「あたいも思うよ」
ゴル、ジン、ミンも同じ考えであった。グン=ジェム隊は反対だった。
彼等の意見は割れた。しかしだった。結局グローバルは降伏を認めることにするのだった。理由は既に彼が言った通りであった。
「わかった。まずは退こう」
こう彼等に申し出た。
「それからそちらの武装解除をしてくれ。それでいいな」
「了解」
「それではそのように」
話がまとまった。ロンド=ベルは一旦攻撃を中止し距離を開けた。グラドス軍はそれを受けて武装を解除する。その筈だった。
だがここで彼等は突如として銃を構えた。そして下がる途中のロンド=ベルに対して攻撃を仕掛けてきたのだった。
「馬鹿め、油断したな!」
「野蛮人共が!」
「なっ、何だと!」
「攻撃を!?」
「我等が野蛮人との口約束なぞ守るか!」
これが彼等の本音であった。
「騙される貴様等が悪いのだ!」
「ここで死ね!」
「フン!」
しかしリーは彼等のその言葉を聞いても平然としていた。
「やはりそう来たか。攻撃用意!」
「攻撃用意か」
「そうだ。主砲の一斉射撃だ」
ブレスフィールドに対して答える。
「わかったな。一斉射撃だ。一人も生かして帰す必要はない」
「よし。ではそれを撃つぞ」
「どうせこうするだろうと思っていた」
彼は読んでいたのだ。
「ならば。それを返させてもらう。偽りの代償をな」
「撃てっ!」
ブレスフィールドが叫ぶ。それと共に主砲を放ちそれで攻め寄せて来たグラドス軍を撃ち抜く。これでグラドス軍はまず動きを止めた。
「なっ!?」
「撃ってきただと!」
「やいやいやい!」
甲児が反転して戸惑うグラドス軍に向かう。既にその怒りを露わにさせている。
「騙し討ちたあ卑怯な真似してくれんじゃねえか!もう容赦しねえぞ!」
そう言って敵の中に飛び込む。コクピットを狙って剣を振るう。
「手前等の弱点はわかってるんだ。覚悟しやがれ!」
「そうよ!」
さやかもそれに続いていた。
「ダイアナンエースだって戦え
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