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サロメ
第二幕その二
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な」
 最初の司祭が述べてきた。
「貴方の仰ることは間違っておられます」
「どう違うのかのう」
 年老いた司祭は中年の司祭に顔を顰めさせたまま問う。
「わしの言っていることが」
「神は我等のところだけにおられます。違いますか」
「そうですな」
 別のやたらと長い髭のヘブライ人が述べる。
「神は」
「いや、それはどうかな」
 しかしそれに中年の司祭が異を述べる。
「それは」
「違うというのか」
「はい、ですから」
「お止めなさい」
 王妃は彼等の話を止めさせてきた。

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