暁 〜小説投稿サイト〜
サロメ
第一幕その六
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
かと思います」
「ですから」
「仕方ないわね」
 その言葉に不承不承ながら応えることにした。
「それじゃあ」
「はい」
「ではどうぞこちらに」
 彼等はサロメを宮殿に導いていく。みらびやかな大きな部屋の中に様々な着飾った男や女が入り乱れ酒と馳走、ローマやエジプトのそれの淫らな服に身を包んだ芸人や歌い手達が遊んでいる。淫らな曲に合わせて淫らな舞を舞い男達はそれを見て喝采を送っていた。
 美食はあちこちに散乱し皆それを貪っている。美酒は美女の口から男達の口に注がれ淫猥な味を醸し出させている。その中央の二つの玉座にその中でも特別に着飾った初老の男女がいた。

[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ