第二幕その四
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ら入ってきた。
「ですから」
「しかしじゃ」
それでも王はサロメに対する執心を見せる。
「宴の余興にな」
「おかしいな」
ナラボートがそれを見て彼の側にいるあの二人の兵士達に声をかけた。
「陛下の御様子は」
「ナラボート殿もそう思われますか」
「我々もです」
二人の兵士も怪訝な顔で彼に応える。
「やはりこれは」
「不吉なものが」
「そうだな。陛下といい王女様といい」
「恐ろしいことが」
「蛆に食われるべき悪徳」
またしてもヨカナーンの声が聞こえてきた。
「その悪徳を犯した者が紫と緋色の衣を着て玉座につく」
「貴方のことですわね」
王妃がその言葉を聞いて王に囁いてきた。
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