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EP.6 過去と現在と未来
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いたが……実際は生まれたのは翼の生えた青い猫(?)だった。
ハッピーと名付けられたその猫は、ナツにとても懐いたようで、一緒に仕事に行くところを何度も見た。
しかし、喋れて魔法で翼が生える猫なんて聞いたことが無い。そういう種族なのだろうか?
そして、その年のある日の事だった。
仕事から帰ってきて、ギルドに帰っている途中で、妙な魔力を感知したのだ。
何だ、と思って探りながらギルドの前まで来てみると……思わず面喰らった。
ギルドの前にエルザ、ナツ、グレイがいて、喧嘩していた。これは何時もの事なのだが……問題はその先。
彼ら3人の魔力とまったく同じ感じで、大きな魔力が、結構近くにあったのだ。
どういう事なのだろう、と思い、とりあえず俺は喧嘩しているエルザに声を掛けた。
「……おーい、エルザ! どうしたんだ?」
「 ワ、ワタル!? いや、こ、これは……」
「いや、まあ大体想像つくけどさ……」
案の定、エルザのケーキ絡みだった。
この時、後ろで物陰に隠れている魔導士達が身動きしたのが分かった。誰かを狙ってるのか?
「……ケーキなら後で買ってやるから、ちゃんと仲直りしろよ」
「! な、なら一緒に食べるぞ、約束だ!」
何故か赤くなって誘ってきた。甘いものは好きじゃないが……まぁ、しょうがない。
「はいはい。分かったから行った、行った」
「約束だからな!」
そう言うと、エルザはナツとグレイを探しに行った。
「あぁ……――フッ!」
その姿が見えなくなった瞬間、俺は忍者刀を素早く出して、魔導士達が隠れている木箱に投擲した。
「隠れているのは分かっている。出て来い! 狙いは何だ!」
そう呼びかけると、彼らは少し話した後、出てきた……のだが……
「……は?」
そんな声が出てしまったのも無理はないだろう。
「まさかばれるとは……いや、ワタルなら当然か」
「ねえ、ワタルってこんな小さい時から鋭かったの!?」
「あい、それがワタルです!」
「まあな、でも今なら……勝てるか?」
「おぉ、燃えてきたぞ!」
出てきたのは4人と1匹の……猫(?)だった。
猫(?)と金髪の女は分からなかったが、緋色の髪の女と桜色の男と黒髪の男には、俺がよく知る者の面影があったのだ。
「……もしかして、エルザとナツとグレイ……か?」
「……ワタル!!」
「ウワッ! ちょっと、なにするんだ、アンタ!?」
俺が聞いた途端に、エルザの面影を残した女が俺に抱きついてき、振り回してきた。
引き剥がそうにも、その力により強く抱きしめられ、引き剥がせなかった。
それに、顔をその豊満な胸に押し付
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