第四十七話 楽園からの追放者
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?」
「彼女とレモン様には関係が」
「あると言えば?」
「!?まさか」
この時のレモンの横顔を見てあることに気付いた。
「向こうではご姉妹では」
「さて、どうかしら」
「・・・・・・ですか」
今の言葉で真相がわかった。それもわかったのでラミアはそれ以上は聞かなかった。
「やはり」
「それで」
レモンはまたラミアに聞いた。
「どんな娘かしら」
「ベーオウルフのパートナー」
彼等の言うキョウスケのことである。
「掴み所のない不思議な方」
「そうなの、変わらないわね」
「私にもよくして下さいました」
こうもレモンに告げた。
「そして何処となく雰囲気が似ています。レモン様と」
「そう」
それを聞いてまたラミアに問うた。
「何故そのことを最初に報告しなかったの?」
「自分でもよく分かりません」
ラミアは俯いてこう答えた。
「ですが伝えてはいけないような気がしました」
「伝えてはいけないね」
「そしてそれはエクセレン=ブロウニングにも」
「わかったわ。じゃあラミア」
またラミアの名を呼ぶ。
「次に合う時は容赦しないわ」
「・・・・・・はい」
その言葉にこくりと頷いた。
「そういうこと。そしてね」
立ち上がり部屋を出ようとするラミアにまた言ってきた。
「まだ何か」
「エクセレンの話をしてくれた御礼に一つだけ教えてあげる」
今度はこう言うのだった。
「アギュイエウスの扉」
不意にこの言葉を出してきた。
「間も無く開かれることになるわ」
「!?若しやシステムXNが?」
「例の機能回復にはもう少し」
今度はこう述べてきた。
「後はコアを手に入れさえすれば」
(コア・・・・・・ヘリオスか)
それは彼等だけが知っている男であった。
(だがあの男の行方はまだ)
「システムXNの設置は最も安全な場所」
レモンはまたラミアに告げた。ラミアはそれを聞いてわかったようであった。
「ということはやはりツヴァイザーゲイン」
「さ、急ぎなさい」
その質問には答えずこう言うだけだった。
「またすぐに出撃するのだから」
「レモン様」
「何かしら」
「この世界だけではなく戦いを望む者には何処にも居場所などないのかも知れません」
不意にこう思ったのである。それを言葉にも出したのだ。
「特に私の様にその為だけに生まれた者には」
「それはどうかしらね」
「違うのでしょうか」
「それについてはこれからの戦いが」
答えずにこう言うのだった。
「それを証明してくれるでしょう」
「これからの戦いがですか」
「ええ。だからラミア=ラヴレス」
またその名を呼ぶ。
「行きなさい。貴女の運命が導く先にね」
「・・・・・・はい」
ラミアは部屋を出た。そしてシャドウミラーも。彼女は今探しに出た
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