鋼鉄の城アインクラッド
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が浮かび上がる。
その文字の隙間から血のような液体が漏れだし、集まって人の形をとる。
「なんだありゃ」
俺は血が集まって人の形となった赤いフードを見上げて声をあげる。
「…怖い」
俺にリズが抱きついてくる。
客観的に見たらレズなんだろうが…まぁ今はそんなことは関係ない。
『ようこそ。私の世界へ。
─────長いので割愛(by作者────
これにてソードアートオンラインの正式サービスのチュートリアルを終了する。
プレイヤー諸君の健闘を祈る』
そうして茅場と名乗ったアバターは消えていった。
「リズ…アルゴ…どっかに宿をとるぞ」
でないと人の波に飲まれそうだからな。
俺は現実の世界の姿になったリズとアルゴを連れて中ランクぐらいの宿の3人部屋を借りた。
「なんで…なんで…こんなことに…」
リズがベッドの上で足を抱えながらつぶやいている。
こういうときに俺はなにも言うことが出来ない性格が悔しい。
「里香…私がSAOに誘ったばかりに…ごめん…こんなことに巻き込んじゃって…」
そんなリズを慰めるようにアルゴもその横に座る。
宿屋は完全な防音と聞いていたが、キャパシティーオーバーなのだろうか小さいながらも怒号や叫び声、泣声が聞こえてくる。
「留衣は自分を責めるなよ…こんなことになることなんて誰も想像してなかったんだから」
俺は抱き合う二人を俺は見ながらちょっと眼福って思ったりしながらこれからどうしようかと考える。
「なんであんたはそんなに落ち着いてるのよ」
リズが聞いてきた。
「一応、内心は色々考えてるよ。
俺たちは現実に戻ることが出きるのかどうかとかな…そこまで感情に出てないだけだ」
まぁ大きな理由は女子二人の前で取り乱したくないってだけなんだがな。
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