暁 〜小説投稿サイト〜
焼き鳥ハイスクールD×D 〜 ちょいワルホスト系に転生した男 〜
レルクス・エリス
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我らフェニックスのように特殊な魔力は持たないが、その代わりに代々その卓越した身体能力と武術センスでハイレベルな戦闘能力を持つ悪魔を排出しており、先の三大勢力の大戦でもその圧倒的な近接能力で他の二つの勢力から恐れられていたのだとか。
そしてこのレルクス・エリスは僅か八歳においてそんなエリス家において将来を嘱望されるほどの天才児で、既にその剣の腕前は大人の上級悪魔を凌駕するほどらしい。
いつもなにが楽しいのか胡散臭い笑みを浮かべている飄々とした性格だが、武人を多く輩出してきたエリス家の人間らしく、義に厚く非道は許さない好感の持てる人物だ。
「珍しいじゃないかレルクス。お前がわざわざ図書館島までくるなんて?」
レルクスは頭が悪いわけではなく、むしろ学業の成績自体は優秀なのだが本を読むのが苦手らしく、この図書館島に近づくことは授業の一環か定期試験にむけて共に勉強する以外には滅多になかった。
(それがなんで急に現れたんだ?)
思わず首を傾げながらも俺がそう訪ねると、レルクスはいつもの飄々とした笑みを浮かべながらも俺の疑問に答える。
「ああ、君にちょっとした頼みごとがあってね?」
「俺に?」
「うん。とりあえず今度の休みは暇かい?暇だったら少し付きあってほしいところがあるんやけど?」
「今度の休み?確か予定は無かったはずだが…。遊びの誘いかなにかか?」
俺のその言葉にレルクスはうーんと考える仕草をしながら答える。
「遊びとは少し違うかな?ちょっと家の仕事に絡んでるんだけど……」
「お前んちって……エリス家の?」
俺の言葉にレルクスはいつもの笑みを口元に浮かべながら答えた
「うん。ちょっと手伝ってもらおうと思ってね。
悪党退治を」
………はい?
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