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焼き鳥ハイスクールD×D 〜 ちょいワルホスト系に転生した男 〜
レルクス・エリス
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魔が司る魔力の一つである炎の魔力。そのフェニックスの炎にこの術式を使って『龍殺し』のような特殊な効果を持った強力な炎を産み出せるのではないかという考えが。



俺がこのようなことを思いついたのは、実際にこの世界に似たような炎を使う存在を知っていたからだ。



そな存在とは「黒邪の龍王(プリズン・ドラゴン)」“ヴリトラ”。シトリー眷属のポーン、匙元士郎のセイクリッドギアに封印されている五大龍王の一角であるこのドラゴンのことである。



ヴリドラは龍王の中では力は弱いが多彩な能力を持ち、その特異さ、異質さは随一で、原作ではセイクリッドギアに封印されているのでその所有者である匙が使っている形でではあるが、その呪いの炎は神殺しの魔物であるフェンリルすら拘束してしまうほど強力なもので、俺は自分の炎の魔力を、このヴリドラの炎のようにできないかと考えたのだ。



なにせ将来この冥界に戦争を仕掛けてくる相手は、無限龍オーフィスの力を借りてはいるが最上級、もしかしたら魔王クラスの力を持つ『旧魔王派』に神クラスを殺傷できる能力を持つ上位クラスの神滅具(ロンギヌス)所持者三人を有する『英雄派』などの最強クラスどころか災厄クラスの相手。原作ライザーが彼らと戦ったような描写はなかったが、既にこの世界では俺がライザーに転生したり、原作では描写の全くなかった英雄のクローン悪魔である恋やその使い魔のネネのようなイレギュラーな存在がおり、この調子では俺が彼らと戦うような事態になってもおかしくないし、俺の原作知識は十二巻までだから、その後に登場するさらなる強敵と戦わなくてはいけなくなるかもしれない。



万が一そのような事態に陥ってしまった場合に備えて、俺はこの新たな武器を手に入れておく必要性を感じたのだ。



(……まあさすがにそう簡単にはいかないみたいだけどなぁ)



能力付加の術式は付加する能力によってその難易度が一気に跳ね上がる。



父上や兄上の助言や毎日の特訓のおかげでなんとか形にはなってきたがさすがにこれは難しく、支配眼擬きと併せてまだ完成には長い時間が必要になりそうだ。



その現実に思わず溜め息をつきながら落胆に肩を落としていると、



「なんだい随分不景気な顔をしているじゃないかライザー」

「ん?」



突然聞こえてきたその声に思わず振り向くと、そこにはこの二年間で既に見慣れた感のある絶世の美少年がそこに立っていた。



「あれ、レルクス?」



彼の名は“レルクス・エリス”。番外悪魔きっての武闘派である武の名門『エリス家』の次男坊であり、この学校で初めてできた俺の友人だ。



エリス家。武の名門と呼ばれるその家は、グレモリーや
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